国会事故調“東電が虚偽の説明” 2月7日 13時15分
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有罪確定!お漏らし審議官
(文部科学省官房付)名雪哲夫ε-( ̄ヘ ̄)┌ ダミダコリャ…
原子力規制庁は1日、日本原子力発電敦賀原子力発電所(福井県)の断層を評価する専門家会合が開かれる6日前に、「活断層の可能性が高い」とする報告書案を日本原電側に渡したとして、同庁の名雪哲夫審議官(54)を内規に基づく訓告処分にしたと発表した。原子力規制委員会は1日付で名雪審議官を更迭し、出身官庁である文部科学省に出向させた。
■規制庁の独立性問われる
記者会見する原子力規制庁の森本次長(1日、東京都港区)
規制委と事務局を担う規制庁は、東京電力福島第1原発事故で対応を批判された旧原子力規制組織を改編し、昨年9月に発足した。事前漏洩は「活断層ではない」と主張している日本原電側に便宜を図った形で、原子力規制行政の独立性と透明性が改めて問われそうだ。
規制庁によると、名雪審議官は1月22日午後3時から30分間、庁内で日本原電の市村泰規常務と同社社員2人の計3人と面会。同28日の専門家会合で公表予定だった「敦賀発電所の敷地内破砕帯の評価について(案)」と題した25ページの資料を手渡した。翌日になって名雪審議官が自ら申し出て発覚した。
名雪審議官は原発の地震や津波の対策を担当。規制庁は23日から一切の職務から外した。日本原電から名雪審議官への金銭の授受や接待などはなかったとしている。
■「守秘義務違反には当たらない」
規制庁は内規で、職員が事業者側と単独で面会することを禁じているが、日本原電側は、内規の例外に当たる「儀礼上の挨拶」名目で審議官に面会を申し込んでいた。1日に記者会見した同庁の森本英香次長は「あいさつが終わり、敦賀原発の話になった時に別の職員を部屋に呼ぶべきで軽率な行為だった」と指摘。
渡した資料については「(昨年11月から12月に)公開で開かれた専門家会合の内容をまとめたもので未公表の内容はなく守秘義務違反に当たらない」と釈明したが、「公表前の資料を渡したのは信頼の失墜をもたらす極めて不適切な行為」と処分理由を説明した。
28日の専門家会合では敦賀原発2号機直下に走る断層を「活断層である可能性が高い」とする報告書案が大筋で了承された。森本次長は「(情報漏洩が)会合の内容に影響を与えたことは一切ない」としている。
今回の問題を受け、規制委の田中俊一委員長は職員に「幹部のこのような行為は誠に遺憾だ」と通達した。
◇ ◇
■原電側が提供依頼 「当社に非はない」と強調
日本原子力発電の星野知彦開発計画室長は1日夜、記者会見し、昨年12月に名雪哲夫審議官と面会した際、同社側から「事前に(報告書案の)内容を教えていただきたい」と依頼したと説明した。その上で「専門家会合の委員の了解が得られたと考え持ち帰った。当社に非はない」と強調した。
昨年12月21日~1月22日にかけ、同社の市村泰規常務らは名雪審議官と計5回面会。いずれも審議官が単独で対応したという。市村常務は昨年12月21日の面会で「専門家会合の場で報告書案を初めて見て正確に反論するのは難しい」と名雪審議官に説明。審議官は、事前提供には委員の了解が必要と返答。
その後1月22日に、敦賀原発の断層に関する同社側の発表資料を届けるとの名目で面会した際、審議官は「ドラフトだけちょっと」と報告書案を渡したという。
日経2月3日
原子力規制委員会は1日、同委の事務局・原子力規制庁幹部の名雪(なゆき)哲夫審議官(54)が、日本原子力発電敦賀原発(福井県敦賀市)の活断層の未公表資料を日本原電側に渡していたことを明らかにしました。同委は内規に違反するとして同審議官を更迭し、文部科学省に出向させると発表しました。 しかし、名雪審議官がなぜ日本原電に未公表資料を渡したのかなどについては「本人の軽率な行為」と繰り返すだけで確かめておらず、真相にふたをする姿勢です。また、未公表資料を受け取った日本原電に対しても、何も指導しないとしました。 臨時に会見した原子力規制庁の森本英香次長によると、名雪審議官は1月22日、同庁内の執務室で、日本原電の市村泰規常務ら3人と30分間面談しました。同庁側からは同審議官1人。この際、28日に公開で検討されるはずだった日本原電敦賀原発の「敷地内破砕帯についての評価について(案)」を渡したといいます。渡した案には、「評価のポイント」との書き込みや、文に下線などが引いてあります。 同庁で審議官は3人。名雪審議官は1983年に旧科学技術庁に入庁、文科省や旧原子力安全委員会など原子力畑が長く、同庁で原発の地震や津波対策を担当していました。 「影響力がある」幹部で、文案について書き直しを指示する権限があるといいます。 問題が発覚したのは23日「本人が申し出た」からといいます。 同審議官と日本原電の面談は「儀礼上のあいさつ」という理由で約束をとったとしていますが、「儀礼上のあいさつ」で会ったのは今回が初めてではないといいます。 会見で森本次長は、同審議官がどのような理由で日本原電に渡したのかなどについて問われ、「わかりません」「確認していません」と繰り返し、「本人の処分で(事実確認は)終結した」と述べました。また、資料を受け取った日本原電に対しては、調査もしていないのに指導などするつもりがないとしました。 原子力規制庁の名雪哲夫審議官が、規制対象である日本原子力発電に敦賀原発破砕帯調査に関する内部資料を渡していたことが明らかになりました。同庁の審議官は、長官、次長、緊急事態対策監に次ぐ立場の幹部です。その幹部が、原子力規制委員会から調査を受けていて調査結果に反発している日本原電に、資料、会議で配布する1週間も前に手渡していたというのです。規制側と電力会社の癒着体質の根深さを示しています。(間宮利夫) 規制庁は、東京電力福島第1原発事故の後、「安全神話」にどっぷり漬かって地震と津波に対する備えを取らせていなかったことや、規制の立場を放棄して電力会社と癒着し原発推進の先頭に立ってきたことが次々明るみに出て、国民から見放された旧原子力安全委員会と、旧原子力安全・保安院に代わって発足した原子力規制委員会の事務局です。 規制委員会は、中立公正な立場で独立して職権を行使するとうたっています。名雪審議官は文部科学省の出身で原子力分野の担当でした。規制庁は1日の会見で「(これまで)儀礼上のあいさつ」として電力会社と接触があったことを認めました。 専門家チームによって行われている規制委による敦賀原発破砕帯調査は5人の専門家全員が「活断層の可能性が高い」と指摘し、1月28日の会合で報告書案をまとめました。その際、島崎邦彦規制委員長代理は「(ほかの専門家の)意見を聴く」ことを突然明らかにし、会合に出席した専門家からは「屋上屋を重ねる」との声があがりました。 規制委が進めている原発の新安全基準づくりでも、当初の案からの“後退”が目立っています。今回、改めて明らかになった規制側と電力会社の癒着が影響しているのではないかと懸念せざるを得ません。規制側と電力会社が癒着
旧保安院の体質 今も
(写真)名雪審議官が丸を描いて日本原電に渡した資料の一部
赤旗より
以下は昨年の再録
指名手配ではありません。
原子力ムラご指名?。
原子力規制軽視庁では以下が再稼動の危機にある。
以上の人事は昨年からの原発を推進する経済産業省や警察庁と企んで準備室で人選した延長上にある。
以下は昨年の朝日、週間ポスト、週間現代の記事
朝日の記事から、関電に天下っている公務員OBで一番多いのが「警察関係16人」という点です。
東電にいたっては、51人中警察OBが32人という突出さです。
なぜ電力会社に警察OBが大量に天下っているのでしょうか。
朝日記事によれば警察OB16名は「主に渉外対応」に従事していると読めるのですが、なるほど「渉外」か。
その昔、私は企業研修セミナーに関わったことがありますが、そのとき渉外研修を担当された講師が元警察署長の企業顧問の人だったことを思い出しました。
民間企業の「渉外対応」の仕事って、実は守備範囲がとても広いのですが、はっきりいってその大半がトラブルシューティングなのでありまして、警察OBの人が重宝がられるのは、彼らの情報網(暴力団関係含みます)と経験ノウハウが生きるからであります。
古いですが昨年の週刊ポスト記事はズバリ、「蛇の道は蛇。闇社会に顔が利く組織や人物に頼らざるを得ない」(東電の元幹部)と、かなり本質的な部分をえぐっています。
東電に警察・公安から天下り多い理由 暴力団からの「用心棒」
2011.03.30 16:00
記事冒頭部分を引用。
原子力発電所の用地買収や反対派の説得交渉は暴力団や悪徳ブローカーの格好の金づるとなるため、一民間企業の東電社員にそれを抑え込むことは困難だ。そのため、「蛇の道は蛇。闇社会に顔が利く組織や人物に頼らざるを得ない」(東電の元幹部)となる。
東電の用地買収に関わった土地ブローカーが語る。
「電力会社はどれほど反対があっても発電所を作らなくてはならない。工作に注ぎ込むカネも潤沢だ。だから、ゴネる側も交渉を代行する側も要求が膨れあがる。
(後略)
用地買収や反対派の説得交渉、このあたりの交渉も「渉外」なのですが、これに暴力団などが絡むケースがあるので、「彼らを受け入れるのは、暴力団やブローカーの要求がエスカレートするのを防ぐため。いわば用心棒役です」(前出の元幹部)という訳です。
なるほど、警察OBを大量に受け入れている一つの理由が用地買収などの「用心棒役」なのであります。
で、もうひとつの「反対派の説得交渉」ですが、これは民間企業でも同じですが、クレーム対応という受動的な業務から、能動的な広範囲な情報収集(クレーマーブラックリスト作成)から広範囲な世論操作(商品への好感度向上活動や商品への批判記事への反論)など、防御と攻撃の2面性を持ったちょっとスパイ的なお仕事なんであります。
ときに評論家にお金を差し上げて自社商品を肯定的に取り上げてもらったり、きわどいこともしなければならなかったり、渉外担当者は大変なのであります。
で、電力会社が大量に警察OBを「渉外」担当で採用しているもうひとつの理由を赤裸々に取り上げているのが、今週発売の週刊現代の記事であります。
●後藤政志×志村嘉一郎
■「原発を動かしたい」のは誰だ?
記事はネットでは閲覧できませんが、ジャーナリストの志村嘉一郎氏(元朝日新聞経済部記者)の発言の当該部分を抜粋。
(前略)
東電は広告会社を使って、新聞、テレビ、雑誌などメディアをすべてチェックしています。それだけではありません。東電へ天下りした官僚たち合計51人のうち、32人が警察OBなんです。このうちひとりは警察庁出身の高級官僚で、あとは地方県警OBです。彼らは何をしているのか。
恐らく彼らがやっているのは、原発反対派運動の人とか、東電に批判的な人の動向や身元をチェックすること。そうでなければ31人、しかも地方県警のOBなんて雇わない。彼らは東電の”CIA”です。
私の場合、『東電帝国 その失敗の本質』という著書を出版した後、エネルギー関連の研究所を主宰している知人から「実情は本の通りだけど、身辺に気をつけろ」と言われました。彼はわざわざ妻にも連絡してきて、「まず、本人が困るよう奥さんからやられるから気をつけたほうがいい」と。
(後略)
以上原子力規制庁は原子力規制軽視(推進)庁であり原子力寄生庁だ。
直ちに原子力規制庁を廃止し原子炉廃炉庁を創設せよ。
金曜は全国で抗議を!今年こそ原発ゼロに! 大飯原発を停止せよ! 首相官邸・国会議事堂周辺抗議
2月1日、8日、15日、22日(金)
午後6時~8時(予定)
首相官邸&国会議事堂周辺
国会議事堂前駅は大混雑が予想されます。
霞ヶ関駅、虎ノ門駅、桜田門駅をご利用ください。
主催:首都圏反原発連合
2月19日(火)経団連会館前抗議
午後6時~8時
丸の内線・東西線・千代田線・半蔵門線 大手町駅 c2b出口直結
主催:首都圏反原発連合
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今年もセシウム汚染の幕開け!
あの美味しい捕りたて公魚(ワカサギ)の天麩羅が食べられない!
それでも原発推進に舵を切る自民党を許すな!!
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013010502000086.html
サイト内放射能セシウム関連ブログ
放射性セシウムが事故で体内に入り込むと筋肉臓器に濃縮する。「子どもの場合、10Bq/kg程度の蓄積でも、特に心筋における代謝異常が起きる」ユーリ・バンダジェフスキー
緊急警告:野菜のセシウム汚染にご注意! 野菜の放射能(セシウム)汚染は大丈夫? 内部被曝をできるだけ減らそう
放射性セシウムで心臓に異常? 食事調査に見る低線量内部被ばくの恐ろしさ
内部被ばくの恐ろしさ チェルノブイリ原発事故により、スウェーデンで がんが増えた 福島は がん激増?
ヨウ素、セシウムの生物濃縮と食物連鎖 ~福島原発事故で拡大する放射能汚染 その4~
毎週金曜! いますぐ原発ゼロに! 大飯原発を停止せよ! 首相官邸・国会議事堂周辺抗議
1月11日、18日、25日
午後6時~8時(予定)
首相官邸&国会議事堂周辺
国会議事堂前駅は大混雑が予想されます。
霞ヶ関駅、虎ノ門駅、桜田門駅をご利用ください。
主催:首都圏反原発連合
1月20日(日) 西尾正道氏講演会 -放射線の人体への影響-甲状腺異常など内部被曝を中心に
午後1時半~5時
中央大学駿河台記念館610号室
千代田区神田駿河台3-11-5
JR中央・総武線 御茶ノ水駅下車、徒歩3分
東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅下車、徒歩6分
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅下車(B1出口)、徒歩3分
都営地下鉄新宿線 小川町駅下車(B5出口)、徒歩5分
資料代:1000円
参加人数把握のため、ご参加希望の方はファクス(03-5368-2736)かメール(kokumin-kaigi.syd.odn.ne.jp)でご連絡下さい。
主催:NPO法人 ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
午後6時~8時
丸の内線・東西線・千代田線・半蔵門線 大手町駅 c2b出口直結
主催:首都圏反原発連合
原発ゼロマン
チェルノブイリ原発事故でがん以外の病気が激増! 福島の子どもたちの甲状腺にも異常!
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ズサン除染 石原原発相癒着 日刊ゲンダイ 2013-01-05 発行
政治活動支える後援企業と利害衝突
放射能まみれの土や枝葉を現場周辺の川などにポイ捨て──。
朝日新聞がスッパ抜いた「手抜き除染の横行にはア然だ。福島原発周辺の除染作業は少なくとも6500億円の税金をつぎ込む国家プロジェクト。それなのに、元請けゼネコンの現場監督が率先して投棄を指示したケースもあったという。発注元の環境省は契約違反とみて事実関係の調査に乗り出したが、気になるのが環境相の石原伸晃の存在だ。父親の慎太郎ともども、元請けゼネユンに結びつく「断ちがたい接点」がある。
昨年10月、都内で行われた葬儀に石原親子はそろって列席し、ともに弔辞を述べた。壇上には東京の運送業「浅井」の創業者で、全日本トラック協会(全ト協)会長などを歴任した浅井時郎氏(享年90)の遺影が飾られていた。この浅井氏こそ、石原親子の政治活動を支えた大スポンサーである。
「浅井氏と石原親子が知遇を得たのは、慎太郎氏が都知事1期目にブチ上げたディーゼル車排ガス規制がきっかけです。慎太郎氏が黒ススの入ったペットボトルを振り回す姿に当時、全ト協の会長だった浅井氏は『トラック業界が悪役になってはいけない』と一念発起。
業界を挙げて排ガスの自主規制に乗り出し、慎太郎氏に全面協力したのです。浅井氏の協力に慎太郎氏はいたく感激し、以来、家族ぐるみの交際が始まりました」(全ト協関係者)
浅井氏は2年前の都知事選で慎太郎の各種団体選対本部長を務め、4選に貢献。知事選直前には、亡くなるまで会長を務めた「東京都トラック運送事業政治連盟」を通じて、慎太郎の資金管理団体に100万円を寄付していた。
(写真)除染作業は重大な国家プロジェクト
伸晃は父親以上の恩恵を受けている。
伸晃が代表を務める「自民党東京都第8選挙区支部」は、「浅井」社から「金銭以外のものによる寄付相当分」として毎年150万円を計上。この額は第8支部がひとつの企業から受けた寄付で最も多い。09年の総選挙直瀞には、やはり父親同様に前出の政治連盟から30万円の献金を受け取っていた。
問題は現在、浅井氏の次男が社長を務める浅井社の主な取引先である。同社のHPを見ると、JVの主幹事となって環境省から除染作業を受瞥した大手ゼネコンがズラリ。前田建設工業(受注金額188億円)、大成建設(77億円)、大林組(43億円)、鹿島(33億円)といった具合で、手抜き除染が見つかれば、下請けの浅井社だって無傷では済まない関係だ。
「浅井社はトラック輸送のほか、クレーン重機のリースなど事業を拡大しましたが、公共事業削減で収益はガタ減り。国の本格除染の入札が始まった昨年6月、復興特需を見越して福島に出張所を開設したばかりです。元請けが手抜き除染で痛手を受ければ浅井社も一蓮托生、特需が吹っ飛び窮地に立たされかねません」(建設業関係者)
はたして伸晃はスポンサー企業の利害を度外視して、手抜き除染の本格調査を指示するのか。
ズサン除染 石原原発相癒着 関連WEB
23時間前 - ズサン除染 石原原発相癒着 日刊ゲンダイ H.25/01/05. 日刊ゲンダイ. ズサン除染 ... し て投棄を指示したケースもあったという。発注元の環境省は契約違反とみて事実関係の 調査に乗り出したが、気になるのが環境相の石原伸晃の存在だ。
マスコミによる「国民洗脳」から脱しなければ、脱原発は実現出来ない。日本の未来も 無い。 .... ズサン除染 石原原発相癒着 日刊ゲンダイ H.25/01/05 ... 福島原発周辺の除 染作業は少なくとも6500億円の税金をつぎ込む国家プロジェクト。
2013/01/06 : 政治・権力・陰謀 : ズサン除染 石原原発相癒着 日刊ゲンダイ H.25/01/ 05; 2013/01/06 : 政治・権力・陰謀 : 東京新聞、中日新聞、日刊ゲンダイ以外の新聞の 購読をやめよう。 Richard Koshimizu's blog H.25/01/06; 2013/01/06 : 不正選挙 ...
ムサシをGSが実効支配している訳だから当然だが筆頭株主の上毛とは中曽根や福田 の群馬の上毛を指して. テーマ:日本大覚清創造:霊的覚醒. 2013/01/06 : 政治・権力・ 陰謀 : ズサン除染 石原原発相癒着 日刊ゲンダイ H.25/01/05; 2013/01/06 : 政治・ ...
今年も原発ゼロ目指して!!
核はエネルギー資源ではないことが証明された!!
ウラン燃料は使用前の1億倍の放射能!!
原発のウラン燃料(放射性物質)は自らも崩壊させながら1億倍の放射能を放射し続け生物環境を破壊し人体に癌など致命的なダメージを与え続けるのです。
森羅万象を破壊する放射性核種!!
陸海空、森林、川、地中、動植物、人体内部などに複雑多岐に拡散した残留放射能核種を如何にして除染するのでしょうか。さらにこれからも事故処理中に2次汚染3次汚染の拡散が予測されます。
除染は移染という危険な泥んこイジリ!!
政府東電ゼネコンそして民間NPO等が加わり高線量飯館村など
を除染のママゴト〔移染)をして福島の人たちを戻そうとしています。
ウクライナの被爆被害が明るみに!!
最近ウクライナ政府から長期に渡る亭線量被爆が人体に悪性のガン、糖尿病、免疫不全、及び低下、心臓病、不妊、奇形、などあらゆる疾患増え続け、健康な子供の割合が10パーセント以下になった所もあるなど様々な被爆被害の報告書が出版された。
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ウクライナは福島の未来になりつつある!!
本当に福島の人々の命と健康を守るために如何にすればよいのでしょうか。
脱被爆は全面避難しかない!!
除染は放射能拡散させる移染という健康被害のばら撒きになってしまう!!
政府東電ゼネコンが低線量被爆を過小評価し住民の帰還を強行すれば人体実験になりかねない!!
放射能を無害化する脱放射能は人間業では無理ようで人智を超えたとてつもないエネルギーが作用しないとコントロール出来ません。
http://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=74452461&blog_id=276963
最新ニュース
【動画】除染作業手抜きの実態 |
【青木美希、鬼原民幸】東京電力福島第一原発周辺の除染作業で、取り除いた土や枝葉、洗浄に使った水の一部を現場周辺の川などに捨てる「手抜き除染」が横行していることが、朝日新聞の取材でわかった。元請けゼネコンの現場監督が指示して投棄した例もある。発注元の環境省は契約違反とみて調査を始めた。汚染廃棄物の扱いを定めた特別措置法に違反する可能性がある。
【特別報道部から】除染の実態や労働状況について情報を求めます■福島第一周辺、環境省が調査へ
環境省は昨夏以降、福島県内の11市町村を除染特別地域に指定し、建物や道路、農地などから20メートル内の本格除染を始めた。それ以外に広げるかどうかは今後の課題だ。これまで4市町村の本格除染をゼネコンの共同企業体(JV)に発注した。楢葉町が前田建設工業や大日本土木など(受注金額188億円)、飯舘村が大成建設など(77億円)、川内村が大林組など(43億円)、田村市が鹿島など(33億円)。
環境省が元請けと契約した作業ルールでは、はぎ取った土や落ち葉はすべて袋に入れて回収し、飛散しないように管理しなければいけない。住宅の屋根や壁は手で拭き取るかブラシでこする。高圧洗浄機の使用は汚染水が飛び散るため雨どいなどごく一部でしか認めていない。洗浄に使った水は回収する決まりだ。
手抜き除染関連WEB 注(ダブりあり)
byゼロマン
2013年も原発ゼロへ がんばろう!
13時半 西戸山公園(西武新宿線・JR・地下鉄東西線 高田馬場駅から徒歩7分)
14時 デモ開始
主催:反原発西武線沿線連合
毎週金曜! いますぐ原発ゼロに! 大飯原発を停止せよ! 首相官邸・国会議事堂周辺抗議
1月11日、18日、25日
午後6時~8時(予定)
首相官邸&国会議事堂周辺
国会議事堂前駅は大混雑が予想されます。
霞ヶ関駅、虎ノ門駅、桜田門駅をご利用ください。
主催:首都圏反原発連合
1月20日(日) 西尾正道氏講演会 -放射線の人体への影響-甲状腺異常など内部被曝を中心に
午後1時半~5時
中央大学駿河台記念館610号室
千代田区神田駿河台3-11-5
JR中央・総武線 御茶ノ水駅下車、徒歩3分
東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅下車、徒歩6分
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅下車(B1出口)、徒歩3分
都営地下鉄新宿線 小川町駅下車(B5出口)、徒歩5分
資料代:1000円
参加人数把握のため、ご参加希望の方はファクス(03-5368-2736)かメール(kokumin-kaigi.syd.odn.ne.jp)でご連絡下さい。
主催:NPO法人 ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
1月22日(火) 経団連会館前抗議
午後6時~8時
丸の内線・東西線・千代田線・半蔵門線 大手町駅 c2b出口直結
主催:首都圏反原発連合
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核中毒の暴走→凶暴老人石原はフェードアウト(消滅)すべし。
12月16日の衆院選に向け、30日午後に開かれた日本記者クラブ主催の党首討論会で、日本維新の会の石原慎太郎代表が原発問題などに言及したが、同党の混乱ぶりが露呈された。
第3極の中核として注目されている維新の会は29日、衆院選公約「骨太2013−2016」と政策実例を発表。エネルギー政策では「脱原発依存体制の構築」をうたった上で、政策実例の中に厳格な安全基準を設け発送電分離を進めることなどを明記、結果として「2030年代までに(原発は)フェードアウトする」との見通しを示した。
しかし、きょうの討論会で原発はフェードアウトと公約に書いているが、核保有の持論はどうなるか聞かれた石原慎太郎代表は、「フェードアウトとはどういうことか」、「(消滅なら)それは違う。その公約は直させた。シミュレーションの中で淘汰を考えることだ」と返し、公約のフェードアウトの文言は「書き換えさせる」と述べた。公の場で、党首自らが主要政策に異を唱えたシーンを初めて見た。
エネルギー政策はもともと選挙戦の争点の1つだが、日本未来の党が旗揚げして以来、さらに注目されるテーマとなっている。橋下徹代表代行(大阪市長)は「30年代までの原発ゼロを目指す」と主張していたが、旧太陽との合流時の合意文書では「脱原発」の文言を外していた。
また、維新が第1党となった場合、誰が首相になるのかと問われ、石原氏は「平沼さん(平沼赳夫・国会議員団代表/元経済産業相)がいいと思う」と発言している。橋下氏は「石原首相」の擁立に言及しており、党の組織運営に関しても危うさが浮き彫りとなった。
日本維新の会の石原慎太郎代表は2日、秋田県横手市内のホテルで演説し、原発問題について「経済の動向をシミュレーションしてから決めるべきだ」と持論を展開した。
石原氏は「原発反対と言えば聞こえはいいが、感情論で済む問題ではない。全廃して石油や石炭をたいたら温暖化が進む。もし電気料金が20%上がれば企業が全滅する」と述べた。演説会は約1000人が参加した。
温暖化対策に原発必要論のように見えるが以下のとおり衣の下は核武装!!
毎日新聞 2012年12月05日 東京夕刊
衆院選が公示され、各党・候補者の論戦がいよいよ本格化してきた。それにしても、前哨戦の段階から「核武装」「国防軍」など、これほどきなくさい言葉が飛び交った選挙も記憶にない。海外の一部メディアに「右傾化」と指摘されるような現在の状況をどう見たらいいのか。識者と考えた。【井田純】
「日本は徐々にではあるが明確な右傾化のただ中にあり、第二次大戦以来、地域で最も対決的な姿勢を示している」。今年9月、米紙ワシントン・ポストは「中国の台頭と日本の右傾化」と題してこう論評した。英誌エコノミストも同月、尖閣諸島の写真を表紙に使い、巻頭記事で「対中強硬派の都知事による購入計画」が発端となり、尖閣をめぐる対立が日中の衝突に発展する危険性を警告している。
元外交官の東郷和彦さん(67)はこれらの報道について、「事実認識に不正確な点はあるが、日本の政策が右寄りになっているのは事実」と語る。
右傾化の厳密な定義は難しい。保守化をとおりすぎて、国粋主義的な対外強硬論に傾くことを指すことが多い。
外交・防衛問題についていえば、野田佳彦首相は7月12日の衆院予算委員会で、集団的自衛権の法的解釈見直しに言及している。総選挙では「自衛隊の国防軍化」を公約する安倍晋三総裁の自民党が第1党をうかがい、躍進の予想もある日本維新の会の石原慎太郎代表は「核保有検討」に言及する状況だ。
国民感情も変化している。内閣府が先月発表した世論調査では、中国に対して「親しみを感じない」「どちらかというと感じない」と答えた人は合計80・6%で1978年の調査開始以来、過去最高だ。韓国についても「親しみを感じない」が昨年より23・7ポイント増えて59・0%に達した。竹島に李明博韓国大統領が上陸し、尖閣諸島近海に中国の海洋監視船が毎日のように現れる現状では、両国への反発は“自然な”感情とも言える。
しかし、東郷さんは「外に強いことを言う指導者を待望するポピュリズムは民心がへこたれている表れ。右傾化を望む人にとっては中韓の一連の対応は、天の配剤でしょう」と話す。
東郷さんが特に警戒するのは、自民党が政権公約の「領土・主権」の項目で、尖閣に公務員を常駐させるなどとしていることだ。新政権が、常駐を「さやに収めた刀」として使い、現実的な落としどころを探る外交政策を展開する可能性はあるとしたうえで、「実際に日本がそういう対応を取ったら、中国はどう出るか」と問いかける。
2013年も原発ゼロへ がんばろう!
13時半 西戸山公園(西武新宿線・JR・地下鉄東西線 高田馬場駅から徒歩7分)
14時 デモ開始
主催:反原発西武線沿線連合
毎週金曜! いますぐ原発ゼロに! 大飯原発を停止せよ! 首相官邸・国会議事堂周辺抗議
1月11日、18日、25日
午後6時~8時(予定)
首相官邸&国会議事堂周辺
国会議事堂前駅は大混雑が予想されます。
霞ヶ関駅、虎ノ門駅、桜田門駅をご利用ください。
主催:首都圏反原発連合
1月20日(日) 西尾正道氏講演会 -放射線の人体への影響-甲状腺異常など内部被曝を中心に
午後1時半~5時
中央大学駿河台記念館610号室
千代田区神田駿河台3-11-5
JR中央・総武線 御茶ノ水駅下車、徒歩3分
東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅下車、徒歩6分
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅下車(B1出口)、徒歩3分
都営地下鉄新宿線 小川町駅下車(B5出口)、徒歩5分
資料代:1000円
参加人数把握のため、ご参加希望の方はファクス(03-5368-2736)かメール(kokumin-kaigi.syd.odn.ne.jp)でご連絡下さい。
主催:NPO法人 ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
1月22日(火) 経団連会館前抗議
午後6時~8時
丸の内線・東西線・千代田線・半蔵門線 大手町駅 c2b出口直結
主催:首都圏反原発連合
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巨大地震、巨大津波そして史上最悪、途方もなく止らない原発事故。
暴れ出したら手がつけられない。人間の家庭内暴力ではない。福島県内暴力、否、日本列島及び世界中を震撼させているのである。
自然の暴力はとてつもなく恐ろしい。マグニチュード9.0の地震は広島型原爆(マグニチュード6相当)2万4千発分(世界にばらまけば、人類が滅びてしまう)の大破壊が東北沖の海底で起こった。この莫大なエネルギーの前には人間の作った構造物など脆弱で、ガラス細工のように儚い(はかない)ものなのである。恐ろしい揺れでの大地震の被害、大きなバスや家とその人の人生までも飲み込み、全てを持ち去ってしまう大津波の惨状、それだけでも世紀の大災害である。ところが巨大地震、巨大津波が襲ったその直後、とんでもない事故が起こった。それは人類の歴史の中で自身が起こした極悪の災害である。三ヶ月ちかくたっても全く先の見えないシビアアクシデント(原子炉の過酷事故)になりつつある。暴れ出したら途方もなく止らない核の暴走がはじまったのである。
原子炉は大量殺傷兵器の軍需品だった。
そもそも原子炉は史上最強最悪の殺人兵器、原子&水素爆弾の実験及びプルトニウムの製造装置である。米軍はウランと天然には微量しか存在しない放射性物質プルトニウムを原子炉の中で製造して二つ(実験用を含めると三つ)の原子爆弾を製造した。そして終戦させるためと称して、広島、長崎に爆撃・投下し、何十万もの人を殺戮した。裏ではウランとプルトニウム、どちらが殺傷能力があるかの実験でもあった。そして全ての被爆情報は米軍が持ち去った。それ以降誰もどの国も戦争に使えなくなった。もともとプルトニウムは、いかに能率良く大量に殺傷するかを日米独が第二次大戦中開発に凌ぎを削ったのであり、人類自身を滅ぼすための史上最低の人工放射性物質である。だから冷戦中は原子炉を沢山作って大量殺戮兵器である核爆弾を、全人類を何十回か破滅させるほど大量に製造したのである。平和利用といわれているが、原子炉を所有する国はいずれ核爆弾を製造するようになるのである。
原子爆弾製造の中心的役割を担ったノーベル賞物理学者フェルミはあまりの被爆の悲惨さに倫理的に水爆製造に反対し、53歳の時癌で死亡。原子番号100番に永久に名を残した。
福島原発のとんでもない未来
長崎に投下された原爆のプルトニウムを生産した、米ワシントン州のハンフォード核施設で起きている汚染は、東京電力福島第1原発の事故処理過程で起きうる「未来」でもあると言われている。60年以上たまりにたまった放射能汚染水2億トンが近年漏れ出したのである。現在何十万件もの健康被害が 出ている。
原子炉の運転は命がけ
プルトニウムは自らを崩壊させながら、中性子線、アルファ線、ガンマ線など破壊光線を放射し、他の物質を破壊する。側に人間がいれば即死である。
原子炉の中のウランとプルトニウムは常に大量の人間を殺傷する力を持っている。だから運転中は放射線から人を守るため装甲、防護しければならない。2mのコンクリートの壁と3cmの鋼鉄の格納容器、さらに炉心は16cmの分厚い圧力容器に囲まれている。戦車や戦艦の何倍かの複合装甲である。これではまるで作業員が原子炉と戦争しているようなもの。それでも装甲から漏れて時々弾(放射線)が飛んでくるのだ。1年365日、命がけで運転しなければならない。福島原発事故のように防護装甲が破壊された場合、人の遺伝子や細胞一つ一つがが銃撃されるようなもの。例えばプルトニウムは半分(半減期)になるのに2万4千年間、弾(放射線)を24時間356日打ち続けるのだ。それをビニールガッパとマスクで戦おうとはあまりにも無謀であり、人命の軽視に他ならない。
原発事故が起きれば、陸海空そして世界中へ
今回のような事故がおきれば、手が付けられない状態になるのである。陸海空を全て汚染し、野菜、家畜、魚、そして人間、特に事故が起きて直ぐ疎開しなければならなかった妊婦、幼児、子どもたちが被爆し、数年後、癌や白血病が急増する事が予想される。なんで!なんで!こんな目に会わなければならないのか。原発という殺人兵器の成れの果てを、何でエネルギーに転用したのだろうか。愚か過ぎる。スリーマイルでは10年後やっと原子炉の状態がわかり、米国では事故後三十年原発を増設していない。チェルノブイリでは石棺が老朽化し始めたが、莫大な経費が掛かるため手が付けられていない。福島原発はその4倍以上の基数が事故っているのだから、気の遠くなる重大事故だ。
本当に愚かな選択をしたものである。今すぐ原発を辞めたとしても、50基以上の原子炉を処理するには費用も時間も膨大に掛かり、数十万トンの捨て場所のない放射性廃棄物の山。とは言え、地震の活動期に入り、原発を運転し続ければ、地震、火山、津波列島・日本では何時また事故るか、次に起これば日本壊滅である。
プルトニウムの憂鬱
もうすぐ梅雨時、憂鬱になりつつある季節。子ども達の未来はどうなるのだろうか。私の心は折れ、梅雨はすぎても憂鬱はしばらく終わりそうにない。
核(原子)の火はパンドラの箱。開けてはならなかった。開けてしまった。閉めることの出来ない扉は開けてはいけない。
byエコエンジェル
以下は1997年1月逝去された1級プラント配管技能士平井憲夫さんの遺言である。
私は原発反対運動家ではありません。二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。
二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。
はじめて聞かれる話も多いと思います。どうか、最後まで読んで、それから、原発をどうしたらいいか、みなさんで考えられたらいいと思いま す。原発について、設計の話をする人はたくさんいますが、私のように施工、造る話をする人がいないのです。しかし、現場を知らないと、原発の本当のことは 分かりません。
私はプラント、大きな化学製造工場などの配管が専門です。二○代の終わりごろに、日本に原発を造るというのでスカウトされて、原発に行きました。一作業負だったら、何十年いても分かりませんが、現場監督として長く働きましたから、原発の中のことはほとんど知っています。
去年(一九九五年)の一月一七日に阪神大震災が起きて、国民の中から「地震で原発が壊れたりしないか」という不安の声が高くなりました。原発は地震で本当に大丈夫か、と。しかし、決して大丈夫ではありません。国や電力会社は、耐震設計を考え、固い岩盤の上に建設されているので安全だと強調していますが、これは机上の話です。
この地震の次の日、私は神戸に行ってみて、余りにも原発との共通点の多さに、改めて考えさせられました。まさか、新幹線の線路が落下したり、高速道路が横倒しになるとは、それまで国民のだれ1人考えてもみなかったと思います。
世間一般に、原発や新幹線、高速道路などは官庁検査によって、きびしい検査が行われていると思われています。しかし、新幹線の橋脚部のコ ンクリートの中には型枠の木片が入っていたし、高速道路の支柱の鉄骨の溶接は溶け込み不良でした。一見、溶接がされているように見えていても、溶接そのも のがなされていなくて、溶接部が全部はずれてしまっていました。
なぜ、このような事が起きてしまったのでしょうか。その根本は、余りにも机上の設計ばかりに重点を置いていて、現場の施工、管理を怠ったためです。それが直接の原因ではなくても、このような事故が起きてしまうのです。
原発でも、原子炉の中に針金が入っていたり、配管の中に道具や工具を入れたまま配管をつないでしまったり、いわゆる人が間違える事故、ヒューマン エラーがあまりにも多すぎます。それは現場にブロの職人が少なく、いくら設計が立派でも、設計通りには造られていないからです。机上の設計の議論は、最高 の技量を持った職人が施工することが絶対条件です。しかし、原発を造る人がどんな技量を持った人であるのか、現場がどうなっているのかという議論は1度も されたことがありません。
原発にしろ、建設現場にしろ、作業者から検査官まで総素人によって造られているのが現実ですから、原発や新幹線、高速道路がいつ大事故を起こしても、不思議ではないのです。
日本の原発の設計も優秀で、二重、三重に多重防護されていて、どこかで故障が起きるとちゃんと止まるようになっています。しかし、これは設計の段階までです。施工、造る段階でおかしくなってしまっているのです。
仮に、自分の家を建てる時に、立派な一級建築士に設計をしてもらっても、大工や左官屋の腕が悪かったら、雨漏りはする、建具は合わなくなったりしますが、残念ながら、これが日本の原発なのです。
ひとむかし前までは、現場作業には、棒心(ぼうしん)と呼ばれる職人、現場の若い監督以上の経験を積んだ職人が班長として必ずいました。 職人は自分の仕事にプライドを持っていて、事故や手抜きは恥だと考えていましたし、事故の恐ろしさもよく知っていました。それが十年くらい前から、現場に 職人がいなくなりました。全くの素人を経験不問という形で募集しています。素人の人は事故の怖さを知らない、なにが不正工事やら手抜きかも、全く知らない で作業しています。それが今の原発の実情です。
例えば、東京電力の福島原発では、針金を原子炉の中に落としたまま運転していて、1歩間違えば、世界中を巻き込むような大事故になってい たところでした。本人は針金を落としたことは知っていたのに、それがどれだけの大事故につながるかの認識は全然なかったのです。そういう意味では老朽化し た原発も危ないのですが、新しい原発も素人が造るという意味で危ないのは同じです。
現場に職人が少なくなってから、素人でも造れるように、工事がマニュアル化されるようになりました。マニュアル化というのは図面を見て作 るのではなく、工場である程度組み立てた物を持ってきて、現場で1番と1番、2番と2番というように、ただ積木を積み重ねるようにして合わせていくんで す。そうすると、今、自分が何をしているのか、どれほど重要なことをしているのか、全く分からないままに造っていくことになるのです。こういうことも、事 故や故障がひんぱんに起こるようになった原因のひとつです。
また、原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場なのです。原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付け ていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなんです。これではちゃんとした技術を教えることができません。それに、いわゆる腕 のいい人ほど、年問の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。だから、よけいに素人でもいいということになってしまうんです。
また、例えば、溶接の職人ですと、目がやられます。30歳すぎたらもうだめで、細かい仕事が出来なくなります。そうすると、細かい仕事が 多い石油プラントなどでは使いものになりませんから、だったら、まあ、日当が安くても、原発の方にでも行こうかなあということになります
ですから、素人が造る原発ということで、原発はこれから先、本当にどうしようもなくなってきます。
原発を造る職人がいなくなっても、検査をきっちりやればいいという人がいます。しかし、その検査体制が問題なのです。出来上がったものを見るのが日本の検査ですから、それではダメなのです。検査は施工の過程を見ることが重要なのです。
検査官が溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。このようにするんだ」と自分でやって見せる技量がないと本当の検査にはなりません。そういう技量の無い検査官にまともな検査が出来るわけがないのです。メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。
原発の事故があまりにもひんぱんに起き出したころに、運転管理専門官を各原発に置くことが閣議で決まりました。原発の新設や定検(定期検査)のあとの運転の許可を出す役人です。私もその役人が素人だとは知っていましたが、ここまでひどいとは知らなかったです。
というのは、水戸で講演をしていた時、会場から「実は恥ずかしいんですが、まるっきり素人です」と、科技庁(科学技術庁)の者だとはっきり名乗って発言した人がいました。その人は「自 分たちの職場の職員は、被曝するから絶対に現場に出さなかった。折から行政改革で農水省の役人が余っているというので、昨日まで養蚕の指導をしていた人や ハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には専門検査官として赴任させた。そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出した。美浜原発 にいた専門官は三か月前までは、お米の検査をしていた人だった」と、その人たちの実名を挙げて話してくれました。このようにまったくの素人が出す原発の運転許可を信用できますか。
東京電力の福島原発で、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動した大事故が起きたとき、読売新聞が「現地専門官カヤの外」と 報道していましたが、その人は、自分の担当している原発で大事故が起きたことを、次の日の新聞で知ったのです。なぜ、専門官が何も知らなかったのか。それ は、電力会社の人は専門官がまったくの素人であることを知っていますから、火事場のような騒ぎの中で、子どもに教えるように、いちいち説明する時間がな かったので、その人を現場にも入れないで放って置いたのです。だから何も知らなかったのです。
そんないい加減な人の下に原子力検査協会の人がいます。この人がどんな人かというと、この協会は通産省を定年退職した人の天下り先ですか ら、全然畑違いの人です。この人が原発の工事のあらゆる検査の権限を持っていて、この人の0Kが出ないと仕事が進まないのですが、検査のことはなにも知り ません。ですから、検査と言ってもただ見に行くだけです。けれども大変な権限を持っています。この協会の下に電力会社があり、その下に原子炉メーカーの日 立・東芝・三菱の三社があります。私は日立にいましたが、このメーカーの下に工事会社があるんです。つまり、メーカーから上も素人、その下の工事会社もほ とんど素人ということになります。だから、原発の事故のことも電力会社ではなく、メー力-でないと、詳しいことは分からないのです。
私は現役のころも、辞めてからも、ずっと言っていますが、天下りや特殊法人ではなく、本当の第三者的な機関、通産省は原発を推進している ところですから、そういう所と全く関係のない機関を作って、その機関が検査をする。そして、検査官は配管のことなど経験を積んだ人、現場のたたき上げの職 人が検査と指導を行えば、溶接の不具合や手抜き工事も見抜けるからと、一生懸命に言ってきましたが、いまだに何も変わっていません。このように、日本の原 発行政は、余りにも無責任でお粗末なものなんです。
阪神大震災後に、慌ただしく日本中の原発の耐震設計を見直して、その結果を九月に発表しましたが、「どの原発も、どんな地震が起きても大丈夫」と いうあきれたものでした。私が関わった限り、初めのころの原発では、地震のことなど真面目に考えていなかったのです。それを新しいのも古いのも一緒くたに して、大丈夫だなんて、とんでもないことです。1993年に、女川原発の一号機が震度4くらいの地震で出力が急上昇して、自動停止したことがありました が、この事故は大変な事故でした。なぜ大変だったかというと、この原発では、1984年に震度5で止まるような工事をしているのですが、それが震度5では ないのに止まったんです。わかりやすく言うと、高速道路を運転中、ブレーキを踏まないのに、突然、急ブレーキがかかって止まったと同じことなんです。これ は、東北電力が言うように、止まったからよかった、というような簡単なことではありません。5で止まるように設計されているものが4で止まったということ は、5では止まらない可能性もあるということなんです。つまり、いろんなことが設計通りにいかないということの現れなんです。
こういう地震で異常な止まり方をした原発は、1987年に福島原発でも起きていますが、同じ型の原発が全国で10もあります。これは地震と原発のことを考えるとき、非常に恐ろしいことではないでしょうか。
原発は1年くらい運転すると、必ず止めて検査をすることになっていて、定期検査、定検といっています。原子炉には70気圧とか、150気圧とかい うものすごい圧力がかけられていて、配管の中には水が、水といっても300℃もある熱湯ですが、水や水蒸気がすごい勢いで通っていますから、配管の厚さが 半分くらいに薄くなってしまう所もあるのです。そういう配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、この作業に必ず被曝が 伴うわけです。
原発は一回動かすと、中は放射能、放射線でいっぱいになりますから、その中で人間が放射線を浴びながら働いているのです。そういう現場へ 行くのには、自分の服を全部脱いで、防護服に着替えて入ります。防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。放射 線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんですから。つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。作業し ている人を放射能から守るものではないのです。だから、作業が終わって外に出る時には、パンツー枚になって、被曝していないかどうか検査をするんです。体 の表面に放射能がついている、いわゆる外部被曝ですと、シャワーで洗うと大体流せますから、放射能がゼロになるまで徹底的に洗ってから、やっと出られま す。
また、安全靴といって、備付けの靴に履き替えますが、この靴もサイズが自分の足にきちっと合うものはありませんから、大事な働く足元が ちゃんと定まりません。それに放射能を吸わないように全面マスクを付けたりします。そういうかっこうで現場に入り、放射能の心配をしながら働くわけですか ら、実際、原発の中ではいい仕事は絶対に出来ません。普通の職場とはまったく違うのです。
そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。
例えば、ボルトをネジで締める作業をするとき、「対角線に締めなさい、締めないと漏れるよ」と教えますが、作業する現場は放射線管理区域ですから、放射能がいっぱいあって最悪な所です。作業現場に入る時はアラームメーターをつけて入りますが、現場は場所によって放射線の量が違いますから、作業の出来る時間が違います。分刻みです。
現場に入る前にその日の作業と時間、時間というのは、その日に浴びてよい放射能の量で時間が決まるわけですが、その現場が20分間作業ができる所だとすると、20分経つとアラ-ムメーターが鳴るようにしてある。だから、「アラームメーターが鳴ったら現場から出なさいよ」と指示します。でも現場には時計がありません。時計を持って入ると、時計が放射能で汚染されますから腹時計です。そうやって、現場に行きます。
そこでは、ボルトをネジで締めながら、もう10分は過ぎたかな、15分は過ぎたかなと、頭はそっちの方にばかり行きます。アラームメー ターが鳴るのが怖いですから。アラームメーターというのはビーッととんでもない音がしますので、初めての人はその音が鳴ると、顔から血の気が引くくらい怖 いものです。これは経験した者でないと分かりません。ビーッと鳴ると、レントゲンなら何十枚もいっぺんに写したくらいの放射線の量に当たります。ですから ネジを対角線に締めなさいと言っても、言われた通りには出来なくて、ただ締めればいいと、どうしてもいい加滅になってしまうのです。すると、どうなります か。
冬に定検工事をすることが多いのですが、定検が終わると、海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです。はっきり言って、今、日本列島で取れる魚で、安心して食べられる魚はほとんどありません。日本の海が放射能で汚染されてしまっているのです。
海に放射能で汚れた水をたれ流すのは、定検の時だけではありません。原発はすごい熱を出すので、日本では海水で冷やして、その水を海に捨てていますが、これが放射能を含んだ温排水で、一分間に何十トンにもなります。
原発の事故があっても、県などがあわてて安全宣言を出しますし、電力会社はそれ以上に隠そうとします。それに、国民もほとんど無関心ですから、日本の海は汚れっぱなしです。
防護服には放射性物質がいっぱいついていますから、それを最初は水洗いして、全部海に流しています。排水口で放射線の量を計ると、すごい 量です。こういう所で魚の養殖をしています。安全な食べ物を求めている人たちは、こういうことも知って、原発にもっと関心をもって欲しいものです。このま までは、放射能に汚染されていないものを選べなくなると思いますよ。
数年前の石川県の志賀原発の差止め裁判の報告会で、八十歳近い行商をしているおばあさんが、こんな話をしました。「私はいままで原発のことを知らなかった。今日、昆布とわかめをお得意さんに持っていったら、そこの若奥さんに「悪いけどもう買えないよ、今日で終わりね、志賀原発が運転に入ったから」って言われた。原発のことは何も分からないけど、初めて実感として原発のことが分かった。どうしたらいいのか」って途方にくれていました。みなさんの知らないところで、日本の海が放射能で汚染され続けています。
原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わってきます。物がすべて放射性物質になって、放射線を出すようになるのです。どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜けるからです。体の外から浴びる外部被曝も怖いですが、一番怖いのは内部被曝です。
ホコリ、どこにでもあるチリとかホコリ。原発の中ではこのホコリが放射能をあびて放射性物質となって飛んでいます。この放射能をおびたホ コリが口や鼻から入ると、それが内部被曝になります。原発の作業では片付けや掃除で一番内部被曝をしますが、この体の中から放射線を浴びる内部被曝の方が 外部被曝よりもずっと危険なのです。体の中から直接放射線を浴びるわけですから。
体の中に入った放射能は、通常は、三日くらいで汗や小便と一緒に出てしまいますが、三日なら三日、放射能を体の中に置いたままになりま す。また、体から出るといっても、人間が勝手に決めた基準ですから、決してゼロにはなりません。これが非常に怖いのです。どんなに微量でも、体の中に蓄積 されていきますから。
原発を見学した人なら分かると思いますが、一般の人が見学できるところは、とてもきれいにしてあって、職員も「きれいでしょう」と自慢そうに言っていますが、それは当たり前なのです。きれいにしておかないと放射能のホコリが飛んで危険ですから。
私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。癌の宣告を受けたとき、本当に死ぬのが怖くて怖くてどうしようかと考えました。でも、私の母が何時も言っていたのですが、「死ぬより大きいことはないよ」と。じゃ死ぬ前になにかやろうと。原発のことで、私が知っていることをすべて明るみに出そうと思ったのです。
放射能というのは蓄積します。いくら徴量でも十年なら十年分が蓄積します。これが怖いのです。日本の放射線管理というのは、年間50ミリシーベルトを守ればいい、それを越えなければいいという姿勢です。
例えば、定検工事ですと三ケ月くらいかかりますから、それで割ると一日分が出ます。でも、放射線量が高いところですと、一日に五分から七 分間しか作業が出来ないところもあります。しかし、それでは全く仕事になりませんから、三日分とか、一週間分をいっぺんに浴びせながら作業をさせるので す。これは絶対にやってはいけない方法ですが、そうやって10分間なり20分間なりの作業ができるのです。そんなことをすると白血病とかガンになると知っ てくれていると、まだいいのですが……。電力会社はこういうことを一切教えません。
稼動中の原発で、機械に付いている大きなネジが一本緩んだことがありました。動いている原発は放射能の量が物凄いですから、その一本のネ ジを締めるのに働く人三十人を用意しました。一列に並んで、ヨーイドンで七メートルくらい先にあるネジまで走って行きます。行って、一、二、三と数えるく らいで、もうアラームメーターがビーッと鳴る。中には走って行って、ネジを締めるスパナはどこにあるんだ?といったら、もう終わりの人もいる。ネジをたっ た一山、二山、三山締めるだけで百六十人分、金額で四百万円くらいかかりました。
なぜ、原発を止めて修理しないのかと疑問に思われるかもしれませんが、原発を一日止めると、何億円もの損になりますから、電力会社は出来るだけ止めないのです。放射能というのは非常に危険なものですが、企業というものは、人の命よりもお金なのです。
原発など、放射能のある職場で働く人を放射線従事者といいます。日本の放射線従事者は今までに約二七万人ですが、そのほとんどが原発作業者です。 今も九万人くらいの人が原発で働いています。その人たちが年一回行われる原発の定検工事などを、毎日、毎日、被曝しながら支えているのです。
原発で初めて働く作業者に対し、放射線管理教育を約五時間かけて行います。この教育の最大の目的は、不安の解消のためです。原発が危険だ とは一切教えません。国の被曝線量で管理しているので、絶対大丈夫なので安心して働きなさい、世間で原発反対の人たちが、放射能でガンや白血病に冒される と言っているが、あれは“マッカナ、オオウソ”である、国が決めたことを守っていれば絶対に大丈夫だと、五時間かけて洗脳します。
こういう「原発安全」の洗脳を、電力会社は地域の人にも行っています。有名人を呼んで講演会を開いたり、文化サークルで料理教室をしたり、カラー印刷の立派なチラシを新聞折り込みしたりして。だから、事故があって、ちょっと不安に思ったとしても、そういう安全宣伝にすぐに洗脳されてしまって、「原発がなくなったら、電気がなくなって困る」と思い込むようになるのです。
私自身が二〇年近く、現場の責任者として、働く人にオウムの麻原以上のマインド・コントロール、「洗脳教育」をやって来ま した。何人殺したかわかりません。みなさんから現場で働く人は不安に思っていないのかとよく聞かれますが、放射能の危険や被曝のことは一切知らされていま せんから、不安だとは大半の人は思っていません。体の具合が悪くなっても、それが原発のせいだとは全然考えもしないのです。作業者全員が毎日被曝をする。 それをいかに本人や外部に知られないように処理するかが責任者の仕事です。本人や外部に被曝の問題が漏れるようでは、現場責任者は失格なのです。これが原 発の現場です。
私はこのような仕事を長くやっていて、毎日がいたたまれない日も多く、夜は酒の力をかり、酒量が日毎に増していきました。そうした自分自 身に、問いかけることも多くなっていました。一体なんのために、誰のために、このようなウソの毎日を過ごさねばならないのかと。気がついたら、二〇年の原 発労働で、私の体も被曝でぼろぼろになっていました。
また、東京電力の福島原発で現場作業員がグラインダーで額(ひたい)を切って、大怪我をしたことがありました。血が吹き出ていて、一刻を争う大怪 我でしたから、直ぐに救急車を呼んで運び出しました。ところが、その怪我人は放射能まみれだったのです。でも、電力会社もあわてていたので、防護服を脱が せたり、体を洗ったりする除洗をしなかった。救急隊員にも放射能汚染の知識が全くなかったので、その怪我人は放射能の除洗をしないままに、病院に運ばれて しまったんです。だから、その怪我人を触った救急隊員が汚染される、救急車も汚染される、医者も看護婦さんも、その看護婦さんが触った他の患者さんも汚染 される、その患者さんが外へ出て、また汚染が広がるというふうに、町中がパニックになるほどの大変な事態になってしまいました。みんなが大怪我をして出血 のひどい人を何とか助けたいと思って必死だっただけで、放射能は全く見えませんから、その人が放射能で汚染されていることなんか、だれも気が付かなかった んですよ。
一人でもこんなに大変なんです。それが仮に大事故が起きて大勢の住民が放射能で汚染された時、一体どうなるのでしょうか。想像できますか。人ごとではないのです。この国の人、みんなの問題です。
皆さんが知らないのか、無関心なのか、日本の原発はびっくりするような大事故を度々起こしています。スリーマイル島とかチェルノブイリに匹敵する大事故です。一九八九年に、東京電力の福島第二原発で再循環ポンプがバラバラになった大事故も、世界で初めての事故でした。
そして、一九九一年二月に、関西電力の美浜原発で細管が破断した事故は、放射能を直接に大気中や海へ大量に放出した大事故でした。
チェルノブイリの事故の時には、私はあまり驚かなかったんですよ。原発を造っていて、そういう事故が必ず起こると分かっていましたから。 だから、ああ、たまたまチェルノブイリで起きたと、たまたま日本ではなかったと思ったんです。しかし、美浜の事故の時はもうびっくりして、足がガクガクふ るえて椅子から立ち上がれない程でした。
この事故はECCS(緊急炉心冷却装置)を手動で動かして原発を止めたという意味で、重大な事故だったんです。ECCSというのは、原発 の安全を守るための最後の砦に当たります。これが効かなかったらお終りです。だから、ECCSを動かした美浜の事故というのは、一億数千万人の人を乗せた バスが高速道路を一〇〇キロのスピードで走っているのに、ブレーキもきかない、サイドブレーキもきかない、崖にぶつけてやっと止めたというような大事故 だったんです。
原子炉の中の放射能を含んだ水が海へ流れ出て、炉が空焚きになる寸前だったのです。日本が誇る多重防護の安全弁が次々と効かなくて、あと 〇・七秒でチェルノブイリになるところだった。それも、土曜日だったのですが、たまたまベテランの職員が来ていて、自動停止するはずが停止しなくて、その 人がとっさの判断で手動で止めて、世界を巻き込むような大事故に至らなかったのです。日本中の人が、いや世界中の人が本当に運がよかったのですよ。
この事故は、二ミリくらいの細い配管についている触れ止め金具、何千本もある細管が振動で触れ合わないようにしてある金具が設計通りに 入っていなかったのが原因でした。施工ミスです。そのことが二十年近い何回もの定検でも見つからなかったんですから、定検のいい加減さがばれた事故でも あった。入らなければ切って捨てる、合わなければ引っ張るという、設計者がまさかと思うようなことが、現場では当たり前に行われているということが分かっ た事故でもあったんです。
去年(一九九五年)の十二月八日に、福井県の敦賀にある動燃(動力炉・核燃料開発事業団)のもんじゅでナトリウム漏れの大事故を起こしました。も んじゅの事故はこれが初めてではなく、それまでにも度々事故を起こしていて、私は建設中に六回も呼ばれて行きました。というのは、所長とか監督とか職人と か、元の部下だった人たちがもんじゅの担当もしているので、何か困ったことがあると私を呼ぶんですね。もう会社を辞めていましたが、原発だけは事故が起き たら取り返しがつきませんから、放っては置けないので行くのです。
ある時、電話がかかって、「配管がどうしても合わないから来てくれ」という。行って見ますと、特別に作った配管も既製品の 配管もすべて図面どおり、寸法通りになっている。でも、合わない。どうして合わないのか、いろいろ考えましたが、なかなか分からなかった。一晩考えてよう やく分かりました。もんじゅは、日立、東芝、三菱、富士電機などの寄せ集めのメーカーで造ったもので、それぞれの会社の設計基準が違っていたのです。
図面を引くときに、私が居た日立は〇・五mm切り捨て、東芝と三菱は〇・五mm切上げ、日本原研は〇・五mm切下げなんです。たった〇・五mmですが、百カ所も集まると大変な違いになるのです。だから、数字も線も合っているのに合わなかったのですね。
これではダメだということで、みんな作り直させました。何しろ国の威信がかかっていますから、お金は掛けるんです。
どうしてそういうことになるかというと、それぞれのノウ・ハウ、企業秘密ということがあって、全体で話し合いをして、この〇・五mmにつ いて、切り上げるか、切り下げるか、どちらかに統一しようというような話し合いをしていなかったのです。今回のもんじゅの事故の原因となった温度センサー にしても、メーカー同士での話し合いもされていなかったんではないでしょうか。
どんなプラントの配管にも、あのような温度計がついていますが、私はあんなに長いのは見たことがありません。おそらく施工した時に危ないと分かっていた人がいたはずなんですね。でも、よその会社のことだからほっとけばいい、自分の会社の責任ではないと。
動燃自体が電力会社からの出向で出来た寄せ集めですが、メーカーも寄せ集めなんです。これでは事故は起こるべくして起こる、事故が起きないほうが不思議なんで、起こって当たり前なんです。
しかし、こんな重大事故でも、国は「事故」と言いません。美浜原発の大事故の時と同じように「事象があった」と言っていました。私は事故の後、直ぐに福井県の議会から呼ばれて行きました。あそこには十五基も原発がありますが、誘致したのは自民党の議員さんなんですね。だから、私はそういう人に何時も、「事故が起きたらあなた方のせいだよ、反対していた人には責任はないよ」と言ってきました。この度、その議員さんたちに呼ばれたのです。「今回は腹を据えて動燃とケンカする、どうしたらよいか教えてほしい」と相談を受けたのです。
それで、私がまず最初に言ったことは、「これは事故なんです、事故。事象というような言葉に誤魔化されちゃあだめだよ」と言いました。県議会で動燃が「今回の事象は……」と説明を始めたら、「事故だろ! 事故!」と議員が叫んでいたのが、テレビで写っていましたが、あれも、黙っていたら、軽い「事象」ということにされていたんです。地元の人たちだけではなく、私たちも、向こうの言う「事象」というような軽い言葉に誤魔化されてはいけないんです。
普通の人にとって、「事故」というのと「事象」というのとでは、とらえ方がまったく違います。この国が事故を事象などと言い換えるような姑息なことをしているので、日本人には原発の事故の危機感がほとんどないのです。
もんじゅに使われているプルトニウムは、日本がフランスに再処理を依頼して抽出したものです。再処理というのは、原発で燃やしてしまったウラン燃料の中に出来たプルトニウムを取り出すことですが、プルトニウムはそういうふうに人工的にしか作れないものです。
そのプルトニウムがもんじゅには約一・四トンも使われています。長崎の原爆は約八キロだったそうですが、一体、もんじゅのプルトニウムで どのくらいの原爆ができますか。それに、どんなに微量でも肺ガンを起こす猛毒物質です。半減期が二万四千年もあるので、永久に放射能を出し続けます。だか ら、その名前がプルートー、地獄の王という名前からつけられたように、プルトニウムはこの世で一番危険なものといわれるわけですよ。
しかし、日本のプルトニウムが去年(一九九五年)南太平洋でフランスが行った核実験に使われた可能性が大きいことを知っている人は、余り いません。フランスの再処理工場では、プルトニウムを作るのに核兵器用も原発用も区別がないのです。だから、日本のプルトニウムが、この時の核実験に使わ れてしまったことはほとんど間違いありません。
日本がこの核実験に反対をきっちり言えなかったのには、そういう理由があるからです。もし、日本政府が本気でフランスの核実験を止めさせたかったら、簡単だったのです。つまり、再処理の契約を止めればよかったんです。でも、それをしなかった。
日本とフランスの貿易額で二番目に多いのは、この再処理のお金なんですよ。国民はそんなことも知らないで、いくら「核実験に反対、反対」といっても仕方がないんじゃないでしょうか。それに、唯一の被爆国といいながら、日本のプルトニウムがタヒチの人々を被爆させ、きれいな海を放射能で汚してしまったに違いありません。
世界中が諦めたのに、日本だけはまだこんなもので電気を作ろうとしているんです。普通の原発で、ウランとプルトニウムを混ぜた燃料 (MOX燃料)を燃やす、いわゆるプルサーマルをやろうとしています。しかし、これは非常に危険です。分かりやすくいうと、石油ストーブでガソリンを燃や すようなことなんです。原発の元々の設計がプルトニウムを燃すようになっていません。プルトニウムは核分裂の力がウランとはケタ違いに大きいんです。だか ら原爆の材料にしているわけですから。
いくら資源がない国だからといっても、あまりに酷すぎるんじゃないでしょうか。早く原発を止めて、プルトニウムを使うなんてことも止めなければ、あちこちで被曝者が増えていくばかりです。
世界では原発の時代は終わりです。原発の先進国のアメリカでは、二月(一九九六年)に二〇一五年までに原発を半分にすると発表しました。それに、プルトニウムの研究も大統領命令で止めています。あんなに怖い物、研究さえ止めました。
もんじゅのようにプルトニウムを使う原発、高速増殖炉も、アメリカはもちろんイギリスもドイツも止めました。ドイツは出来上がったのを止 めて、リゾートパークにしてしまいました。世界の国がプルトニウムで発電するのは不可能だと分かって止めたんです。日本政府も今度のもんじゅの事故で「失敗した」と思っているでしょう。でも、まだ止めない。これからもやると言っています。
どうして日本が止めないかというと、日本にはいったん決めたことを途中で止める勇気がないからで、この国が途中で止める勇気がないというのは非常に怖いです。みなさんもそんな例は山ほどご存じでしょう。
とにかく日本の原子力政策はいい加減なのです。日本は原発を始める時から、後のことは何にも考えていなかった。その内に何とかなるだろうと。そんないい加減なことでやってきたんです。そうやって何十年もたった。でも、廃棄物一つのことさえ、どうにもできないんです。
もう一つ、大変なことは、いままでは大学に原子力工学科があって、それなりに学生がいましたが、今は若い人たちが原子力から離れてしまい、東大をはじめほとんどの大学からなくなってしまいました。机の上で研究する大学生さえいなくなったのです。
また、日立と東芝にある原子力部門の人も三分の一に減って、コ・ジェネレーション(電気とお湯を同時に作る効率のよい発電設備)のガス・タービンの方へ行きました。メーカーでさえ、原子力はもう終わりだと思っているのです。
原子力局長をやっていた島村武久さんという人が退官して、『原子力談義』という本で、「日本政府がやっているのは、ただのつじつま 合わせに過ぎない、電気が足りないのでも何でもない。あまりに無計画にウランとかプルトニウムを持ちすぎてしまったことが原因です。はっきりノーといわな いから持たされてしまったのです。そして日本はそれらで核兵器を作るんじゃないかと世界の国々から見られる、その疑惑を否定するために核の平和利用、つま り、原発をもっともっと造ろうということになるのです」と書いていますが、これもこの国の姿なんです。
一九六六年に、日本で初めてイギリスから輸入した十六万キロワットの営業用原子炉が茨城県の東海村で稼動しました。その後はアメリカから輸入した 原発で、途中で自前で造るようになりましたが、今では、この狭い日本に一三五万キロワットというような巨大な原発を含めて五一の原発が運転されています。
具体的な廃炉・解体や廃棄物のことなど考えないままに動かし始めた原発ですが、厚い鉄でできた原子炉も大量の放射能をあびるとボロボロに なるんです。だから、最初、耐用年数は十年だと言っていて、十年で廃炉、解体する予定でいました。しかし、一九八一年に十年たった東京電力の福島原発の一 号機で、当初考えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かりました。このことは国会でも原子炉は核反応に耐えられないと、問題になりました。
この時、私も加わってこの原子炉の廃炉、解体についてどうするか、毎日のように、ああでもない、こうでもないと検討をしたのですが、放射 能だらけの原発を無理やりに廃炉、解体しようとしても、造るときの何倍ものお金がかかることや、どうしても大量の被曝が避けられないことなど、どうしよう もないことが分かったのです。原子炉のすぐ下の方では、決められた線量を守ろうとすると、たった十数秒くらいしかいられないんですから。
机の上では、何でもできますが、実際には人の手でやらなければならないのですから、とんでもない被曝を伴うわけです。ですから、放射能が ゼロにならないと、何にもできないのです。放射能がある限り廃炉、解体は不可能なのです。人間にできなければロボットでという人もいます。でも、研究はし ていますが、ロボットが放射能で狂ってしまって使えないのです。
結局、福島の原発では、廃炉にすることができないというので、原発を売り込んだアメリカのメーカーが自分の国から作業者を送り込み、日本では到底考えられない程の大量の被曝をさせて、原子炉の修理をしたのです。今でもその原発は動いています。
最初に耐用年数が十年といわれていた原発が、もう三〇年近く動いています。そんな原発が十一もある。くたびれてヨタヨタになっても動かし続けていて、私は心配でたまりません。
また、神奈川県の川崎にある武蔵工大の原子炉はたった一〇〇キロワットの研究炉ですが、これも放射能漏れを起こして止まっています。机上 の計算では、修理に二〇億円、廃炉にするには六〇億円もかかるそうですが、大学の年間予算に相当するお金をかけても廃炉にはできないのです。まず停止して 放射能がなくなるまで管理するしかないのです。
それが一〇〇万キロワットというような大きな原発ですと、本当にどうしようもありません。
なぜ、原発は廃炉や解体ができないのでしょうか。それは、原発は水と蒸気で運転されているものなので、運転を止めてそのままに放置しておくと、す ぐサビが来てボロボロになって、穴が開いて放射能が漏れてくるからです。原発は核燃料を入れて一回でも運転すると、放射能だらけになって、止めたままにし ておくことも、廃炉、解体することもできないものになってしまうのです。
先進各国で、閉鎖した原発は数多くあります。廃炉、解体ができないので、みんな「閉鎖」なんです。閉鎖とは発電を止めて、核燃料を取り出しておくことですが、ここからが大変です。
放射能まみれになってしまった原発は、発電している時と同じように、水を入れて動かし続けなければなりません。水の圧力で配管が薄くなっ たり、部品の具合が悪くなったりしますから、定検もしてそういう所の補修をし、放射能が外に漏れださないようにしなければなりません。放射能が無くなるま で、発電しているときと同じように監視し、管理をし続けなければならないのです。
今、運転中が五一、建設中が三、全部で五四の原発が日本列島を取り巻いています。これ以上運転を続けると、余りにも危険な原発もいくつか あります。この他に大学や会社の研究用の原子炉もありますから、日本には今、小さいのは一〇〇キロワット、大きいのは一三五万キロワット、大小合わせて七 六もの原子炉があることになります。
しかし、日本の電力会社が、電気を作らない、金儲けにならない閉鎖した原発を本気で監視し続けるか大変疑問です。それなのに、さらに、新 規立地や増設を行おうとしています。その中には、東海地震のことで心配な浜岡に五機目の増設をしようとしていたり、福島ではサッカー場と引換えにした増設 もあります。新設では新潟の巻町や三重の芦浜、山口の上関、石川の珠洲、青森の大間や東通などいくつもあります。それで、二〇一〇年には七〇~八〇基にし ようと。実際、言葉は悪いですが、この国は狂っているとしか思えません。
これから先、必ずやってくる原発の閉鎖、これは本当に大変深刻な問題です。近い将来、閉鎖された原発が日本国中いたるところに出現する。これは不安というより、不気味です。ゾーとするのは、私だけでしょうか。
それから、原発を運転すると必ず出る核のゴミ、毎日、出ています。低レベル放射性廃棄物、名前は低レベルですが、中にはこのドラム缶の側に五時間もいたら、致死量の被曝をするようなものもあります。そんなものが全国の原発で約八〇万本以上溜まっています。
日本が原発を始めてから一九六九年までは、どこの原発でも核のゴミはドラム缶に詰めて、近くの海に捨てていました。その頃はそれが当たり 前だったのです。私が茨城県の東海原発にいた時、業者はドラム缶をトラックで運んでから、船に乗せて、千葉の沖に捨てに行っていました。
しかし、私が原発はちょっとおかしいぞと思ったのは、このことからでした。海に捨てたドラム缶は一年も経つと腐ってしまうのに、中の放射性のゴミはどうなるのだろうか、魚はどうなるのだろうかと思ったのがはじめでした。
現在は原発のゴミは、青森の六ケ所村へ持って行っています。全部で三百万本のドラム缶をこれから三百年間管理すると言っていますが、一体、三百年ももつドラム缶があるのか、廃棄物業者が三百年間も続くのかどうか。どうなりますか。
もう一つの高レベル廃棄物、これは使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出した後に残った放射性廃棄物です。日本はイギリスとフ ランスの会社に再処理を頼んでいます。去年(一九九五年)フランスから、二八本の高レベル廃棄物として返ってきました。これはどろどろの高レベル廃棄物を ガラスと一緒に固めて、金属容器に入れたものです。この容器の側に二分間いると死んでしまうほどの放射線を出すそうですが、これを一時的に青森県の六ケ所 村に置いて、三〇年から五〇年間くらい冷やし続け、その後、どこか他の場所に持って行って、地中深く埋める予定だといっていますが、予定地は全く決まって いません。余所の国でも計画だけはあっても、実際にこの高レベル廃棄物を処分した国はありません。みんな困っています。
原発自体についても、国は止めてから五年か十年間、密閉管理してから、粉々にくだいてドラム缶に入れて、原発の敷地内に埋めるなどとのん きなことを言っていますが、それでも一基で数万トンくらいの放射能まみれの廃材が出るんですよ。生活のゴミでさえ、捨てる所がないのに、一体どうしようと いうんでしょうか。とにかく日本中が核のゴミだらけになる事は目に見えています。早くなんとかしないといけないんじゃないでしょうか。それには一日も早 く、原発を止めるしかなんですよ。
私が五年程前に、北海道で話をしていた時、「放射能のゴミを五〇年、三百年監視続ける」と言ったら、中学生の女の子が、手を挙げて、「お聞きしていいですか。今、廃棄物を五〇年、三百年監視するといいましたが、今の大人がするんですか? そうじゃないでしょう。次の私たちの世代、また、その次の世代がするんじゃないんですか。だけど、私たちはいやだ」と叫ぶように言いました。この子に返事の出来る大人はいますか。
それに、五〇年とか三百年とかいうと、それだけ経てばいいんだというふうに聞こえますが、そうじゃありません。原発が動いている限り、終わりのない永遠の五〇年であり、三百年だということです。
日本の原発は今までは放射能を一切出していませんと、何十年もウソをついてきた。でもそういうウソがつけなくなったのです。
原発にある高い排気塔からは、放射能が出ています。出ているんではなくて、出しているんですが、二四時間放射能を出していますから、その周辺に住んでいる人たちは、一日中、放射能をあびて被曝しているのです。
ある女性から手紙が来ました。二三歳です。便箋に涙の跡がにじんでいました。「東京で就職して恋愛し、結婚が決まって、結納も交 わしました。ところが突然相手から婚約を解消されてしまったのです。相手の人は、君には何にも悪い所はない、自分も一緒になりたいと思っている。でも、親 たちから、あなたが福井県の敦賀で十数年間育っている。原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が高いという。白血病の孫の顔はふびんで見たくない。 だから結婚するのはやめてくれ、といわれたからと。私が何か悪いことしましたか」と書いてありました。この娘さんに何の罪がありますか。こういう話が方々で起きています。
この話は原発現地の話ではない、東京で起きた話なんですよ、東京で。皆さんは、原発で働いていた男性と自分の娘とか、この女性のように、 原発の近くで育った娘さんと自分の息子とかの結婚を心から喜べますか。若い人も、そういう人と恋愛するかも知れないですから、まったく人ごとではないんで す。 こういう差別の話は、言えば差別になる。でも言わなければ分からないことなんです。原発に反対している人も、原発は事故や故障が怖いだけではない、 こういうことが起きるから原発はいやなんだと言って欲しいと思います。原発は事故だけではなしに、人の心まで壊しているのですから。
最後に、私自身が大変ショックを受けた話ですが、北海道の泊原発の隣の共和町で、教職員組合主催の講演をしていた時のお話をします。どこへ行っても、必ずこのお話はしています。あとの話は全部忘れてくださっても結構ですが、この話だけはぜひ覚えておいてください。
その講演会は夜の集まりでしたが、父母と教職員が半々くらいで、およそ三百人くらいの人が来ていました。その中には中学生や高校生もいました。原発は今の大人の問題ではない、私たち子どもの問題だからと聞きに来ていたのです。
話が一通り終わったので、私が質問はありませんかというと、中学二年の女の子が泣きながら手を挙げて、こういうことを言いました。
「今夜この会場に集まっている大人たちは、大ウソつきのええかっこしばっかりだ。私はその顔を見に来たんだ。どんな顔をして来てい るのかと。今の大人たち、特にここにいる大人たちは農薬問題、ゴルフ場問題、原発問題、何かと言えば子どもたちのためにと言って、運動するふりばかりして いる。私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールドで白血病の子どもが生まれる確率が高 いというのは、本を読んで知っている。私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。私、子ども生んでも大丈夫なんですか?」と、泣きながら三百人の大人たちに聞いているのです。でも、誰も答えてあげられない。
「原発がそんなに大変なものなら、今頃でなくて、なぜ最初に造るときに一生懸命反対してくれなかったのか。まして、ここに来ている大人たちは、二号機も造らせたじゃないのか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ」と。ちょうど、泊原発の二号機が試運転に入った時だったんです。
「何で、今になってこういう集会しているのか分からない。私が大人で子どもがいたら、命懸けで体を張ってでも原発を止めている」と言う。
「二基目が出来て、今までの倍私は放射能を浴びている。でも私は北海道から逃げない」って、泣きながら訴えました。
私が「そういう悩みをお母さんや先生に話したことがあるの」と聞きましたら、「この会場には先生やお母さんも来ている、でも、話したことはない」と言います。「女の子同志ではいつもその話をしている。結婚もできない、子どもも産めない」って。
担任の先生たちも、今の生徒たちがそういう悩みを抱えていることを少しも知らなかったそうです。
これは決して、原子力防災の八キロとか十キロの問題ではない、五十キロ、一〇〇キロ圏でそういうことがいっぱい起きているのです。そういう悩みを今の中学生、高校生が持っていることを絶えず知っていてほしいのです。
みなさんには、ここまでのことから、原発がどんなものか分かってもらえたと思います。
チェルノブイリで原発の大事故が起きて、原発は怖いなーと思った人も多かったと思います。でも、「原発が止まったら、電気が無くなって困る」と、特に都会の人は原発から遠いですから、少々怖くても仕方がないと、そう考えている人は多いんじゃないでしょうか。
でも、それは国や電力会社が「原発は核の平和利用です」「日本の原発は絶対に事故を起こしません。安全だから安心しなさい」「日本には資源がないから、原発は絶対に必要なんですよ」と、大金をかけて宣伝をしている結果なんです。もんじゅの事故のように、本当のことはずーっと隠しています。
原発は確かに電気を作っています。しかし、私が二〇年間働いて、この目で見たり、この体で経験したことは、原発は働く人を絶対に被曝させ なければ動かないものだということです。それに、原発を造るときから、地域の人達は賛成だ、反対だと割れて、心をズタズタにされる。出来たら出来たで、被 曝させられ、何の罪もないのに差別されて苦しんでいるんです。
みなさんは、原発が事故を起こしたら怖いのは知っている。だったら、事故さえ起こさなければいいのか。平和利用なのかと。そうじゃないで しょう。私のような話、働く人が被曝して死んでいったり、地域の人が苦しんでいる限り、原発は平和利用なんかではないんです。それに、安全なことと安心だ ということは違うんです。原発がある限り安心できないのですから。
それから、今は電気を作っているように見えても、何万年も管理しなければならない核のゴミに、膨大な電気や石油がいるのです。それは、今 作っている以上のエネルギーになることは間違いないんですよ。それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理するのは、私たちの子孫なのです。
そんな原発が、どうして平和利用だなんて言えますか。だから、私は何度も言いますが、原発は絶対に核の平和利用ではありません。
だから、私はお願いしたい。朝、必ず自分のお子さんの顔やお孫さんの顔をしっかりと見てほしいと。果たしてこのまま日本だけが原子力発電 所をどんどん造って大丈夫なのかどうか、事故だけでなく、地震で壊れる心配もあって、このままでは本当に取り返しのつかないことが起きてしまうと。これを どうしても知って欲しいのです。
ですから、私はこれ以上原発を増やしてはいけない、原発の増設は絶対に反対だという信念でやっています。そして稼働している原発も、着実に止めなければならないと思っていあす。
原発がある限り、世界に本当の平和はこないのですから。
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
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浜岡原発19歳作業員。年間九・八ミリシーベルトで9年後に白血病で死亡。
政府は子供の年間限度線量を大人基準の20mSvにしようとしているらしい。
食物や呼吸など内部被爆を入れると20mSvではすまなくなる。
とんでもないことである。
次世代の子ども見殺しにするのか!
子どもの基準を上げることは次は大人基準をあげる恐ろしい予定があるのか不気味である。
以下浜岡原発での被爆記録である。
byエコエンジェル
2000・3・22
闘病2年 力尽きる ■線量 法定の5分の1
相模湾を望む神奈川県横須賀市の郊外。嶋橋さんの遺影が見つめる居間で、母美智子さん(62)は、息子の死亡診断書をそっと机に広げた。死因の欄には 「慢性骨髄性白血病」。初診時の白血球数は、正常値の数倍の「二~三万」、嶋橋さんには、別の病名を告げたとも記されていた。 美智子さんが長男の病名を知らされたのは、一九八九年十一月。当時暮らしていた浜岡町の町立浜岡総合病院で検査を受けた後、紹介された浜松医科大医学部付属病院(静岡県浜松市)でだった。 「白血病と言われてもピンとこなかった。血液のがん、あと数年の命かも、と聞かされて、頭の中が真っ白になった。まだ若いのに、そんなばかなって。病院からどうやって家にたどり着いたのか覚えていない」 ◆ 嶋橋さんは八一年春、横須賀市内の工業高校を卒業後、横浜市の建設会社(現在は本社東京)に就職した。中部電力(名古屋市)の原発や火力発電所の保守、点検を請け負う孫請け会社。入社後すぐに浜岡原発へ派遣され、原子炉の計測機器の交換などの仕事に就いた。 ◆
告知を受けた時、両親は長年住み慣れた横須賀市から浜岡町へ引っ越したばかりだった。新居の二階から、コンクリートで覆われた原子炉建屋が見えた。ゆくゆくは孫の世話をする夢を抱いていた。 浜岡総合病院で嶋橋さんを初診した小野七生医師(50)は現在、静岡県袋井市で医院を開業している。 「お母さんから、後に原発での被ばくとの関係を尋ねられたが、分からないと答えた。私が覚えている限り、彼と同様、原発作業員が血液の病気になったケースは数例あったが、低線量被ばくと白血病の因果関係を解明することは不可能に近いから」 ◆ 嶋橋さんは、一年間の通院を経て入院する。白血球数は六万を超えていた。その半年後には、八十キロあった体重は五十キロ台に落ちた。 ◆ 壮絶な闘病生活を振り返る時、美智子さんの目はみるみる赤くなる。 「体中が痛かったんでしょう。ベッドに触れると振動が響いて痛いと怒ってね。歯ぐきからの出血が止まらず、ふいてもふいてもあふれてくる。血がにじんだタオルを入れたごみ袋がいくつもできた」 「私に甘えず、世話を焼くと怒っていた伸之が、亡くなる数時間前、ぎゅっと私の手を握ったんです。そして私の顔のマスクを一生懸命ずらそうとする。無菌室だからと元に戻しても、マスクをずらすのをやめなかった。最期に私の顔が見たかったんでしょうか」 ◆ 九一年十一月二十日午前四時五十五分、嶋橋さんの白血病との闘いは終わった。発症から二年一カ月。浜岡原発で約九年働き、二十九歳一カ月の人生だった。 その間の被ばく線量は、五〇・六三ミリシーベルト。年間では最多の年でも九・八ミリシーベルトで、法令で定める年間被ばく線量限度の五〇ミリシーベルトを 大きく下回っていた。 ◆ 両親は一人息子を失った後、その死が問い掛けた答えを探し求める。「なぜ白血病で死んだのか」―。自宅の窓越しに原発を見つめながら、被ばくと白血病に因果関係があるとの思いを強めていった。 |
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今年の夏は、113年間の観測史上最高の暑さだった。
6~8月の日本の平均気温は、平年より1.6℃高かったという。
1.6℃高くなるだけで、あんなに暑くなり、熱中症で400人以上も死ぬ事態になるのだ。
温暖化を2℃以内に抑えるという目標を達成するのは容易なことではないが、今年の猛暑でも1.6℃高に過ぎなかったことを思えば、1年中2℃高というのは、想像を絶する異常事態だろう。
わが家のシクラメン・ロマンス。この冬、可憐な花をたくさん咲かせていた。
冬の花・シクラメンは、日本の暑い夏が苦手だ。
夏は休眠し、少なくなった葉を何とか維持するのが精一杯。
涼しくなったら、ようやく休眠から覚めて、葉を増やし始める。
ところが猛暑の今年は、ほとんどの葉が枯れてしまった。
梨も高い。いつもなら100円以下で買える幸水が、今年は130円以上している。
彼岸花も猛暑で発芽が遅れ、約10日遅れでようやく咲き出した。
「米国では昨年、厳冬だったことを受け、国民が温暖化の進行に疑問を持ち始めた」という(朝日新聞 2010年9月27日朝刊19面)。
温暖化が進むと、気候変動の巾が大きくなり、猛暑になったり厳冬になったりすると言われている。
猛暑を経験した日本でも、温暖化対策は遅々として進んでいない。
風力発電にしても、世界で爆発的に拡大しているのに、日本では普及が進まない。
NPO法人環境エネルギー政策研究所長の飯田哲也氏は
「最大の課題は送電系統。欧州のいくつかの国では自然エネルギーを優先的に接続しているが、日本では、地域独占にある電力会社がそのようにせず、系統を封じ込めている。
費用が安い風力が、高い太陽光より普及しない国は日本だけで、政治的、制度的なひずみがある」と指摘している(上記新聞20面)。
わが家のシクラメンは、わずかに残っていた葉もすべて枯れ、代わりに新芽が出てきた。中にはすでに緑の葉を見せているものもある。
ようやく猛暑をしのいだ今、自然エネルギーを増やし温暖化を阻止するグリーン革命を進めていかねばならない。
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温暖化は人類が引き起こした病気である。中年になるとメタボになる様に、人類も産業革命以来油まみれになり、CO2は鰻上りに増え、温暖化ガス・メタボ状態である。それでも我々の文明は持続可能なのだろうか?
これはもう病気である。メタボ状態が悪化する事が解っていて「止めれない!トマラナイ!カッパエビセン」狂いだ。
センベイなら可愛いのだが、石炭、石油、メタンなどを消化し続け、温暖化ガス・メタボ状態を持続しようとしているのだ。
中年で言えば、酒、タバコ、揚げ物など、飲み食いしすぎ、生活習慣病でメタボを持続しているようなもの。
人類は温暖化メタボからダイエットして、持続可能性のある世界をめざせるのだろうか。
以下の図は温暖化ガス.メタボの証拠である。
![]() |
![]() 全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より
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温暖化の持続可能性は折り紙付きである。
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格差と温暖化と生物多様性
上図の国別を見ると酷い格差がある。ところが個人格差ははるかに酷いのである。温暖化を促進する企業のリーダーを単純に資産で比べるのは良くないが、大量のCO2を排出する事によって得た報酬なのだ。
例えば、世界一のビルゲイツなど、資産590億ドル(約5兆9000億円)で、我々庶民の10-100万倍だ。いくら考えてもおかしい。能力と働きに100万倍も格差があるのか。確かにあるのは欲が100万倍あるのかも?
能力にたいして分配が対数的に上がってしまうことに問題があると思う。
このシステムを修正して頭打ちにすれば良いのだが、先ごろの市場原理主義によって、益々格差が広がり、社会主義の中国まで解放改革と称して、資本主義的格差を生じはじめている。
結局、資本主義を考えたのは弱肉強食の頂点にある人間ですから、強者生存がとことん進んでしまうのか。
今、生物多様性が問題になってきている。人間の生産活動によって森林は切り開かれ、工場や農地に変えられ、森林が消えればそこに住み着いていた動植物、微生物なども消えてしまう。
生産活動を活発にすればするほど、CO2は増え、温暖化は進み、生き物達は北方移動するか、移動出来ないものは絶滅せざるを得ないのである。
人間も生き物であるから、一部の人たちは北方への移動を考え、北の地の不動産を買い漁っているとの事である。
人間も生物多様性の一種類にすぎないのですが、何を勘違いしたのか、特別なものと思いがち。
幾分脳みその目方が多いのが、他の生物との格差をつけてしまったようだ。
そのお陰で今、人類は他の生物種の生命与奪権を握ってしまった。生物多様性の持続可能性は人間のお墨付きが必要なのである。人間社会でも頂点の人間は生命与奪権を握ってしまうのと同じ。人類は他の生物にも人類自身にも逃れられない関係を作ってしまったのだ。
人類は無敵(とりあえずは)で、これからも増殖を続けるが、資源は有限。やがて枯渇する。
自然の生物も資源(食物)なので、食べ尽くしてしまうと困るのだ。
それには生物多様性を守って、食物連鎖を断ち切れない様にすることが重要。
海全体を管理し、養殖化するか。そういう意味では地球上にある全てのものに対して人間が利権を持っている。いや!太陽が最大の資源であり利権だ。何処かの宇宙人に持ってかれたら大変です。(笑)
とにかく地球を食べ尽すまで頑張るしかないのが人間様。
温暖化、環境破壊、生物多様性の激減、資源の枯渇などは、半世紀も前から警告されていた(レイチェル・カーソン;1960年代に環境問題を告発し た生物学者 。『沈黙の春』 1970年代『成長の限界―ローマクラブ「人類の危機」レポート』)にもかかわらず、尻に火がついてから、今頃騒ぎ出したのである。
温暖化、環境破壊、生物多様性の激減は今までの人間の活動をレベルアップし、それを持続し続けたためのツケであり、テクノロジーと社会システム(政治、経済、社会)のリーダーと、それを容認した民に責任がある。
テクノロジーが起こしてしまった事は、テクノロジーで超克する事と社会システムを変える事でしかない。
私は怠け者で能天気だったから、文明が進めば全てが高度に自動化され、人間は働かなくても食べて好きな事をやって生きていられる世界になると思っていた。
ところが温暖化が問題になるまでエネルギーを使い、テクノロジーは進んだのだが、働いても働いても食えないワーキングプアの問題等出てきた。テクノロジーも社会システムも未熟なのかもしれない。
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この絵、あなたはどう読み解きますか?
砂時計の上半分にある地球が、どんどん砂漠化して下に落ちています。地球全体が砂漠化するまで、残された時間は、あと、どんだけ?!
これはUNEP(国連環境計画)が9月24日に発表した報告書「CLIMATE CHANGE SCIENCE COMPENDIUM(気候変動の知見) 2009 」の表紙です。
UNEPは、WMO(世界気象機関)と共同で、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)を設立し、温暖化問題に取り組んできた、国連総会の補助機関。IPCCの第4次報告書(2007)が出されて以降の3年間の研究結果をまとめたのが、今回の報告書なのです。
以下に、この報告書の記者発表資料の一部を要約して紹介します。
気候変動のペースと規模は、IPCCの第4次報告の最も驚くような予想をも上回っているようだ。もっと長期間の間に起こると考えられてきたできごとが、すでに起こっていたり、あるいは以前考えられていたよりも早期に起ころうとしている。 海水に溶けるCO2が増えて海が酸性化し、甲殻類やサンゴ礁への影響に関心が高まっている。あられ石と呼ばれる殻形成物質をむしばむ水が、これまでのモデルの予想より数10年も早く、すでにカリフォルニア海岸にわき上がっている。 氷山、氷床や極域の減少は予想以上に急速に起こっていて、例えばグリーンランドの氷床は1998年の記録より約60%も早く溶けているようだ。 2100年までには海面が2メートルも上昇し、次の数世紀には5~10倍になると警告する科学者もいる。 インド亜大陸のモンスーン、サハラと西アフリカのモンスーン、さらにアマゾンの雨林のような気候システムの決定的な変化が、あと数年あるいは数10年のうちに限界点に達してしまうかも知れない。 すでに排出された温暖化ガスの影響で、例えば熱帯と温帯の山の氷河が減少し、20~25%の人の飲み水、潅がい、水力発電に影響を及ぼすとか、水循環が変化して種が減少し、赤道の南北に乾燥地帯が広がるなど、非可逆的な悪影響を受けざるを得ないのではないかと心配されている。 各国政府はコペンハーゲンで2013年以降の温暖化防止条約に調印しなければならない。 |
「25%削減は無理だ」などと、甘えていられる状況ではない。
今後、この報告書の内容を随時紹介していきたいと思います。
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