食品の放射能汚染はいまどうなっているの?(その2:野菜、タケノコ、キノコ、果実)
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(その1)~(その3)全体のPDF(食品汚染2013-2.pdf)はこちらから
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葉菜類はほうれん草、小松菜に注意
農水省ホームページより作図
農水省ホームページより作図
玄米と同様、野菜の放射能測定も検出限界が高い場合が多く、信頼度の低いデータが大部分です。上の2つの図は検出限界を超えた、数少ないデータを示します。
葉物野菜の中で、ほうれん草、小松菜は福島県で520とか150ベクレル/キロが検出されています。
茨城県のほうれん草で4.5、神奈川県の小松菜で2.7ベクレル/キロなどの報告があり、首都圏産でも警戒が必要です。
農水省ホームページより作図
キャベツ、白菜、レタスは、ほうれん草・小松菜に比べると福島県での検出値が低いようですが、茨城県のレタスで3.6、神奈川県のレタスで0.53ベクレル/キロが報告されているので、首都圏産も安心できません。
さつまいもが危ない
農水省ホームページより作図
根菜類では、さつまいもがセシウムを取り込みやすいようです。福島県産のものでは10ベクレル/キロ以上のものが多く見つかっています。茨城県、埼玉県産も数ベクレル/キロ検出されています。
農水省ホームページより作図
農水省ホームページより作図
果菜類はきゅうりにご注意
農水省ホームページより作図
ナス科のトマト、ピーマン、なすはセシウムを吸収しにくいようです(「食べる? 食品セシウム測定データ745」)が、2013年に宮城県のなすから10~12ベクレル/キロ検出されています。
きゅうり(ウリ科)も2013年に入ってから検出されるようになり、埼玉県産でも2.9ベクレル/キロが測定されているので、要注意です。
タケノコは危ないです!
タケノコは汚染度が非常に高いので、検出限界を超えたデータが膨大にあります。産地毎にその平均値を出してグラフにすると、妙ですねぇ。岩手、宮城、福島と、土壌の汚染度が高くなるほどタケノコの汚染度は逆に下がっています。
東京都は1検体、静岡は2検体だけですが、それぞれ5ベクレル/キロ、2ベクレル/キロ検出されているので、少なくとも東日本のタケノコは避けた方がいいと思います。
キノコも、とても危ない!
桃、梨、キウイにご注意を!
福島県の桃は確実に汚染されています。
山梨県産は検出限界未満ばかりで、汚染度を判断できません。
ピーチジュースも注意が必要です。

梨の東の主要産地は福島、茨城、千葉です(「食べる? 食品セシウム測定データ745」)。福島の梨はもちろん、千葉県産の梨からも2ベクレル/キロ台、茨城県産からも1ベクレル未満が検出されています(上図左端)。
一般に流通しているキウイは、「夏は外国産が多く、秋から冬にかけては西日本産が中心となります。なので、スーパーで買う場合には、あまり心配いらないでしょう。とはいえ、関東・東北南部でも栽培されており」(「食べる? 食品セシウム測定データ745」)産地に注意が必要です。
ミカンなどの柑橘類、りんごなども福島県産は汚染度が高いです。愛媛県産のミカンや青森・長野のりんごなどは汚染度が低いと期待されますが、測定報告があっても「検出限界未満」ばかりで、確認できないのが現状です。
その1 基礎、米 |
その2 野菜、タケノコ、キノコ、果実 |
その3 魚、肉 |
1月20日被ばく学習会「国連科学委の安全論は正しいか?」
1月の学習会は「国連科学委の安全論は正しいか?」です。
昨年10月、国連科学委員会は福島原発事故について、一般公衆の被ばく線量は低いので はっきりした健康影響は出ないだろうとする報告書を国連総会に提出し、1月中にも安全論を国際的に大々的に拡散しようとしています。
しかし、福島の子どもたちに甲状腺がんが多発しています。国連科学委の安全論は本当なのでしょうか?
市民団体の声明を主導されたヒューマンライツナウの伊藤和子さん、科学的記述を点検された瀬川嘉之さんのお話を伺って考えたいと思います。
「国連科学委 相関図」田島直樹(放射線被ばくを学習する会)
「市民が送った声明と国連科学委報告書」 伊藤和子さん
(ヒューマンライツナウ・副理事長、弁護士)
「科学的記述の問題点」 瀬川嘉之さん
(高木学校、放射線被ばくを学習する会)
1月20日(月) 午後6時15分~9時20分
アカデミー湯島・視聴覚室
地下鉄千代田線「湯島」駅から徒歩6分、
丸の内線・大江戸線「本郷三丁目」駅から7~9分
「湯島天神入口」交差点近く
文京区湯島2-28-14
団体名は「安全な環境を考える会」です。
参加費(資料代込み):700円
資料準備のため、参加される方は anti-hibaku@ab.auone-net.jp へご連絡ください。
主催:放射線被ばくを学習する会
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