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食品の放射能汚染はいまどうなっているの?(その3:魚、肉)

放射線被ばくを学習する会の新ホームページはこちら

(その1)~(その3)全体のPDF(食品汚染2013-2.pdf)はこちらから
リンクをクリックして開く下記ページの左上からダウンロードできます。

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危ないサカナくんたち

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魚のセシウム汚染グラフは農水省ホームページより作図

 すずきは海の深さで言うと中層にすんでいる魚ですが、高レベルにセシウム汚染されています。上の左図の縦軸は1,200まであります。△の福島県沖で採れたすずきからは政府の食品基準・100ベクレル/キロをはるかに超えるものがどんどん見つかっています。

 

右図は、左図の100ベクレル以下だけを示しています。宮城県、茨城県沖のすずきからも20ベクレル/キロ前後がたくさん検出されています。千葉県沖では日が経つにつれ、汚染が進行しているように見えます。

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底層にすむヒラメ、カレイも危ない魚の代表格です。

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マコガレイのほか、マガレイ、ババガレイ、アカガレイ、ヌマガレイなど、カレイと名の付くものは危ないようです。2013_17

 

マダラもヒラメ、カレイと同様底層の魚で、汚染レベルが高いです。

北海道沖でも10ベクレル/キロ台のマダラが見つかるので、国産のマダラは危ないです。

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アジも底層の魚で、福島県沖では24ベクレル/キロが検出されています。

東日本沖のアジは避けた方が良さそうです。

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サバ、ブリ、カツオ、マグロはいずれも大型の回遊魚です。アジ、タラなどに比べても汚染土は低いようです。5年くらいは生きて回遊するので、西日本で採れたからといって安心はできません。

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サンマは汚染度が低いようで、検出限界1ベクレル/キロでも検出報告はありません。

 

魚のストロンチウム

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水産庁資料より

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水産庁資料より作成

 

ストロンチウムはカルシウムと似ているので、主に骨に吸収されます。骨髄が放射性ストロンチウムで照射されると白血病になるおそれがあります。

魚料理では骨も食べる可能性があるので、魚のストロンチウム測定は特に重要です。

ストロンチウムを測定するには化学的な操作に慣れた技術者が必要ですが、日本には非常に少なくなり、政府が計りたがらないこととあいまって、測定が遅れていました。

最近ようやく上記の47件の測定結果が公表されました。魚からストロンチウムが検出されたのは、右表の5件だけとしています。左図にあるように、いずれも福島県沖です。

ストロンチウム90の量はセシウム1371,000分の1程度から100分の1程度まであります。

 

肉類の検査は検出限界が高すぎる!

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牛肉は「食品中の放射性物質検査データ」より
豚肉は農水省ホームページより
鶏肉も農水省ホームページより

牛肉は2011年に汚染が発覚したので今も膨大な数の測定データがありますが、圧倒的大部分は検出限界が25ベクレル/キロなので、安心できません。豚肉、鶏肉も似たようなものです。

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その中でも検出限界を上回った例が上図のように報告されています。

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豚肉の場合、福島県では40ベクレル/キロ以上が報告されているのに対し、栃木・岩手などの汚染は非常に低く、不思議に感じます。神奈川県で36ベクレル/キロが報告されているのを見ると、汚染された餌が一部に出回っているのでしょうか。豚肉は要注意のようです。

 鶏肉では、20124月以降の760件のうち、1Bq/kg未満だった鶏肉71%)だけ。検出限界を超えた報告は、福島県(川俣町)産の6.6ベクレル/キロ(2012.5.21採取)だけです。

自分の体は自分で守るしかない

政府の食品基準は高すぎるし、産地偽装のおそれもあります。外食では産地を確認することも容易ではありません。缶詰をはじめ加工食品になってしまえば産地確認も困難です。

それでもできるだけ内部被ばくを少なくするよう、食品を選ぶ際にこの情報が少しでもお役に立てば幸いです。

内部被ばくを避ける人が増えることが、食品基準改正の力にもなります。

その1
基礎、米
その2
野菜、タケノコ、キノコ、果実
その3
魚、肉
(アース)

 1月20日被ばく学習会「国連科学委の安全論は正しいか?」

1月の学習会は「国連科学委の安全論は正しいか?」です。

昨年10月、国連科学委員会は福島原発事故について、一般公衆の被ばく線量は低いので はっきりした健康影響は出ないだろうとする報告書を国連総会に提出し、1月中にも安全論を国際的に大々的に拡散しようとしています。

しかし、福島の子どもたちに甲状腺がんが多発しています。国連科学委の安全論は本当なのでしょうか?

 市民団体の声明を主導されたヒューマンライツナウの伊藤和子さん、科学的記述を点検された瀬川嘉之さんのお話を伺って考えたいと思います。

「国連科学委 相関図」田島直樹(放射線被ばくを学習する会)

「市民が送った声明と国連科学委報告書」 伊藤和子さん

  (ヒューマンライツナウ・副理事長、弁護士)

「科学的記述の問題点」 瀬川嘉之さん

  (高木学校、放射線被ばくを学習する会)

1月20日(月) 午後6時15分~9時20分

アカデミー湯島・視聴覚室

 地下鉄千代田線「湯島」駅から徒歩6分、

 丸の内線・大江戸線「本郷三丁目」駅から7~9分

 「湯島天神入口」交差点近く

 文京区湯島2-28-14

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団体名は「安全な環境を考える会」です。

参加費(資料代込み):700円

資料準備のため、参加される方は
 anti-hibaku@ab.auone-net.jp へご連絡ください。 

主催:放射線被ばくを学習する会 


 

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