原発維持に最低11兆円! さらに毎年4,000億円以上必要! そんな負担を押しつけてまで原発を動かすな!
原発には電気料金だけでなく、膨大な税金が注ぎ込まれてきました。
3月19日の東京新聞朝刊1面に原発維持に最低11兆円 別途支出 年4000億円超と題する記事が掲載されました。
東京新聞は原発があるために必要な費用を選び出し、電力会社や経済産業省、文部科学省などに必要な金額を確認し、集計しました。
その結果、11兆円以上の積立金と、毎年4,000億円以上の出費が必要だということです。
しかも、この金額はさらに増える見込みです。
積立金のうち、「新規制基準への対応」は、現時点で電力各社が公表 している数字で、規制委が新基準に盛り込むと決めた独立電源や冷却装置を備えた第二制御室、主要配管の多重化への対応は各社ともまだ算出していません。
電力各社は原発ごとに最大1,200億円が支払われる損害賠償保険に加入していますが、福島第一原発事故の賠償額が兆円単位になることを考えれば、現行額では全く足りません。
3月24日の朝日新聞朝刊では、原発を維持するだけで2012年度1年間に1兆2,000億円以上もかかることを明らかにしています。
原発は一旦作ると巨額の維持管理費がかかります。
原発を動かさなくても必要な維持・管理のための修繕費、そのための人件費などが、「原子力発電費」という名目で電力会社の決算に盛り込まれています。
朝日新聞社が各電力会社の決算を調べたところ、2012年4月~12月に9電力会社合計で7,876億円の「原子力発電費」が使われていました。
2012年度1年間では1兆501億円になります。
さらに、東電、関電、中部電力、北陸電力、東北電力は原電から電力を購入してきましたが、2012年度は原電から全く電力を購入していないのに、「基本料金」として2012年4月から半年間に757億円を支払って原電を支えています。
1年分で1,514億円。
「原子力発電費」と原電の「基本料金」を合わせると年間1兆2,015億円。
原発を維持するだけで、これだけの費用がかかります。
これらの費用を、税金や電気料金という形で私たちに負担させようとしています。
電力会社は自民党政権に圧力をかけ、早期・安上がりな原発再稼働、発送電分離の先送りに懸命になっています。
私は声を大にして叫びたい!
こんな負担を押しつけてまで、原発を動かすな!
金曜は全国で抗議を!今年こそ原発ゼロに! 大飯原発を停止せよ! 首相官邸・国会議事堂周辺抗議
3月29日(金)、4月5日、12日、19日、26日
午後6時~8時(予定)
首相官邸&国会議事堂周辺
国会議事堂前駅は大混雑が予想されます。
霞ヶ関駅、虎ノ門駅、桜田門駅をご利用ください。
主催:首都圏反原発連合
3月30日(土) 原発災害と生物・人・地域社会 チラシはこちら
午前10時~午後6時
東大農学部弥生講堂 一条ホール(東京都文京区弥生1-1-1 東京大学弥生キャンパス内)
参加費・予約不要です。
プログラム
◆開会挨拶(10:00~10:10)
◆第1部(10:10~12:10)
放射能の生物影響と初期被曝量評価
座長 小澤祥司/NPOエコロジーアーキスケープ
「飯舘村全域を対象とする放射能汚染と初期被曝量評価の試み」
今中哲二/京都大学原子炉実験所
「飯舘村での低レベルガンマ線場を用いたイネの遺伝子発現実験の報告」
ランディープ・ラクワール/筑波大学大学院生命環境科学研究科
「福島原発事故のヤマトシジミへの生物学的影響」
大瀧丈二/琉球大学理学部
「高線量地帯周辺における野生動物の生態・被曝モニタリング」
石田健/東京大学大学院農学生命科学研究科
「福島県に生息する野生ニホンザルにおける放射性セシウムの被ばく状況について」
羽山伸一/日本獣医生命科学大学獣医学部
◆基調講演(13:30~14:00)
「原発災害とリスクコミュニケーション」
鬼頭秀一/東京大学大学院新領域創成科学研究科
◆第2部(14:00~15:30)
村民の思いと現状報告
座長 菅井益郎/國學院大学経済学部
「全村避難から2年 飯舘村民からの報告」
酒井政秋/飯舘村小宮・菅野榮子/飯舘村佐須・杉下初男/飯舘村長泥
「避難生活実態と復興に関する飯舘村成人悉皆アンケート調査報告」
浦上健司/日本大学・NPOエコロジーアーキスケープ
◆第3部(15:50~16:50)
賠償問題と支援の課題
座長 糸長浩司/日本大学生物資源科学部
「損害賠償問題」
小林克信/ 原発被災者弁護団(東京)弁護士
「「福島―関東対話の会」の活動から」
渡辺瑛莉/福島―関東対話の会
◆総合討論(16:50~18:00)
モデレーター 糸長浩司
主催:飯舘村放射能エコロジー研究会
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