「被曝防止対策」が必要な原発なんか、動かすな! 「原子力災害対策指針」NO!のパブコメを!
2月1日に名雪審議官が日本原電に敦賀原発直下の活断層報告書を密かに渡していたことが明らかになり、島崎・原子力規制委員が組織全体の問題を指摘したのに対し、田中・規制委員長は名雪氏個人の問題にすり替えています。
そして原発産業から合計7,500万円を超えるカネをもらっていた「有識者」たちを動員して、「原子力災害対策指針(改定原案)」や「新安全基準骨子案」が作られ、再稼働に向けた準備が着々と進められています。
「原子力災害対策指針(改定原案)」については2月12日まで、「新安全基準骨子案」については2月28日まで、パブリック・コメントを募集しています。
原子炉を運転すると、核燃料の放射能は1億倍になります。
1億倍にもなった使用済み核燃料を10万年以上にわたって日本で安全に管理できる方法は見つかっていません。
学術会議もお手上げで、現行の再処理・地下に埋める方式を白紙撤回するよう求めています。
使用済み核燃料を安全に処理できないのに、原発を再稼働して使用済み核燃料を増やすべきではありません。
原子力規制委員会は「使用済み核燃料の処理方法が見つからないので原発は運転できない」と明言すべきです。
再稼働の基準作りなんかやってる場合じゃないんです!
「原子力災害対策指針」はフクシマのような事故が起こった場合の対策です。
そんな対策を必要とするような原発は動かすべきではないのです。
使用済み核燃料を安全に処理できるようになって、しかも絶対に炉心溶融なんか起こさない、外部に放射性物質を出すことはないと保証できない限り、原発は動かせないのです。
2年前の3月12日、井戸川・双葉町長らは福島原発1号機の水素爆発で降ってきた「死の灰」をかぶってしまいました(2012年11月16日 朝日新聞朝刊3面「プロメテウスの罠 飛び出した町4」)。
政府は「パニックを避ける」と称して状況の深刻さを伝えず、放射性物質が放出された後も枝野官房長官は 「ただちに健康に影響はない」と言い続けました。
浪江町や飯舘村など、線量の高いことが分かっていた場所にも避難指示が遅れ、SPEEDIの情報も出されず、避難先で被曝させられた人が多かったのです。
低線量・長期被曝の影響は無視され、いまだに20ミリシーベルトが避難基準になっています。
今回の「対策指針」には、こうした問題に対する反省がまったく見られないどころか、ますます被曝を強いる内容になっています。
「原子力災害対策指針(改定原案)」では、原子炉を制御棒で止められなくなったり、注水できなくなったりする「全面緊急事態」の場合、原発の5キロ圏内では「数時間以内に避難開始」となっています。
ところが5キロ~30キロ圏内では、空間線量率500μSv/hになるまでは屋内待避とされています。
このブログを読んでおられるあなた、考えてみてください。
もし、また炉心溶融になりそうな時、500μSv/hになるまで家で待機してますか?
大部分の人は、先を争ってでも避難しますよね。
500μSv/hになるまでは自衛隊でも使って、避難させないつもりでしょうか?
![]() 「原子力災害対策指針(改定原案)」表3より |
私も思わず我が目を疑ったのですが、「原子力災害対策指針(改定原案)」では、原発事故後は空間線量率が0.5μSv/h以上の地域では飲食物の放射性濃度を測定し、上の表の「飲食物摂取制限基準」を適用するとしています。
この「基準」は上の図に見られるように、2011年の暫定基準と同じです。
飲料水は現行基準の20倍、牛乳は4倍、一般食品は5倍です。
規制委員会・政府が「安全」を保証して原発を動かすのなら、「万万が一」事故があったら、せめて現行基準以下の飲食物をきちんと供給するのが、最低限の責任ではないでしょうか。
規制委員会は1月30日からこの「原子力災害対策指針(改定原案)」についてパブリック・コメントを募集しています。
そのことを一体何人が知っているでしょうか。
まったく広報不足です。
しかもパブリック・コメントの対象となっている 「対策指針」を読んでも、分からないことだらけなのです。
例えば500μSv/hという避難基準の根拠は何でしょう? 何の説明もありません。
「全面緊急事態」になったとき「数時間以内に避難開始」するのは原発から5キロ以内とされているけど、なんで5キロなの?
IAEA(国際原子力機関)が3~5キロと決めているからだそうです。
じゃあ、なんで3~5キロと決めたの?
放射性ヨウ素の取り込みを減らすヨウ素剤の服用について、やたらに副作用を心配する記述が目立つけど、どんな副作用が、どのくらいの頻度で起こるの?
国民のご意見をお聞かせください、というのなら、そういう根拠・情報をちゃんとわかるように書くのが当たり前でしょ!
規制委員会が実際にやっているのは、専門家たちが文言をこねくり回してでっち上げた分かりにくい文書を、そのままネットで公開しただけです。
国民に分かってもらうための努力を何もしていないのです!
まるで「パブコメができるだけ少なくなるように」と願っているようです。
どんどんパブコメを送りましょう!
私の独断と偏見で「原子力災害対策指針(改定原案)」の骨子をまとめました。
2月19日(火)経団連会館前抗議
午後6時~8時
丸の内線・東西線・千代田線・半蔵門線 大手町駅 c2b出口直結
主催:首都圏反原発連合
金曜は全国で抗議を!今年こそ原発ゼロに! 大飯原発を停止せよ! 首相官邸・国会議事堂周辺抗議
2月22日、3月1日、8日・・・
午後6時~8時(予定)
首相官邸&国会議事堂周辺
国会議事堂前駅は大混雑が予想されます。
霞ヶ関駅、虎ノ門駅、桜田門駅をご利用ください。
主催:首都圏反原発連合
2月23日(土) 子どもたちを被曝から守ろう! 2.23新宿デモ
13:00~ 新宿東口アルタ前広場集合 呼びかけ人や福島からスピーチ
14:30~ デモ出発 (コースは以下の通り)
15:20~ デモのゴール、アピール
◎集合場所 新宿アルタ前(東京都新宿区新宿3-24-3)→地図
・新宿駅東口より徒歩1分
・東京メトロ丸の内線新宿駅より徒歩0分
・西武新宿線新宿駅より徒歩2分
◆内容
◎オープニングの発言
井戸謙一(志賀原発差止判決の元裁判長・疎開裁判の弁護団)
井上利男(ふくしま集団疎開裁判の会代表)
福島からの声->吉田邦博さん(南相馬 安心安全プロジェクト代表)
避難受入先からの声->榎本健二さん(新潟県魚沼市 新潟雪だるまの会)
◎デモコース 地図をクリックすると拡大します
3月9日(土) つながろうフクシマ! さようなら原発大集会
11時~
明治公園 (JR「千駄ヶ谷駅」5分、地下鉄「国立競技場駅」2分)
11:00 開場(出店ブース開始) →ブース出店の申し込みはこちら
12:00 オープニングライブ 日本音楽協議会(日音協)
12:25 リレートーク
福島から、東海村から、福井から、原子力資料情報室から
踊りと歌「エイサー」
13:25 集会オープニングライブ リクルマイ
14:00~15:00 集会
<集会発言者(五十音順)>
内橋 克人さん
大江 健三郎さん
落合 恵子さん
鎌田 慧さん
澤地 久枝さん
広瀬 隆さん
※福島から(調整中)
15:15 パレード出発→送り出しライブ(日音協、ほか調整中)
※パレードは2コースに分けて行う予定です。コースが確定次第、掲載いたします。
◆パレードの先頭の方に再生可能エネルギーの象徴「風車」を配布する予定です。(数に限りがあります)。
◆オリジナルの風車もぜひご持参ください。プラカードや鳴り物も大歓迎です。
◆ゴミは必ずお持ち帰りください。
主催:さようなら原発一千万署名 市民の会
13時~
日比谷野外音楽堂、永田町霞ヶ関一帯
13:00〜 | 集会 〈場所:日比谷公園野外音楽堂〉 |
14:00〜 | デモ出発 〈場所:日比谷公園 集合・出発(予定)〉 |
17:00〜19:00 | 国会前集会 〈場所:国会議事堂正門前〉 その他各省庁前にて抗議を行います。 ※抗議の時間帯は場所によって異なります。詳しくは今後のフライヤーやwebサイトでご確認ください。 |
主催: | 首都圏反原発連合 |
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協力: | さようなら原発1000万人アクション / 脱原発世界会議 / 原発をなくす全国連絡会 / 経産省前テントひろば / 再稼働反対!全国アクション |
〈お問い合わせ〉 | 首都圏反原発連合 メール:info@coalitionagainstnukes.jp Twitter:@MCANjp |
この日は北九州・大阪・名古屋などでも抗議が行われます。全国同時大規模アクション!!
18:30~20:30(開場18:00)
会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」
(JR、東急、りんかい線「大井町駅」1分)
※資料代として500円お願いいたします。
※予約不要。約1000人収容のホールになります。
<開会のあいさつ> 鎌田 慧
<講演>
内橋 克人さん
大江 健三郎さん
坂本 龍一さん+後藤 正文さん(ASIAN KUNG-FU GENERATION)※対談
澤地 久枝さん
清水 修二さん(福島大学教授)
吉岡 斉さん(九州大学教授・副学長)
主催:さようなら原発一千万署名 市民の会
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コメント
それでも日本人は、原発の再稼働を選んだ。
一億総ざんげへの道。動き出したら止まらない。
この道は、いつか来た道。ああ、そうだよ、民族の歴史は繰り返す。
意思のあるところに方法はある。(Where there’s a will, there’s a way).
意思のないところに解決法はない。
意思は未来時制の内容であり、日本語には時制がない。
それで、日本人には意思がなく、解決法が見つけられない。
自然鎮火を待つのみか。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、もって万世のために太平を開かんと欲す。
不自由を常と思えば不足なし。
座して死を待つか、それとも腹切りするか。
私の父は、玉砕した。何のお役に立てたのかしら。
安らかに眠ってください。過ちは繰り返しますから、、、、
わかっている、わかっている。皆、わかっている。
ああしてこうすりゃこうなると、わかっていながらこうなった、、、、、
十二歳のメンタリィティには、知恵の深さが見られない。教養がない。
わかっちゃいるけど やめられない。ア、ホレ、スイスイ、、、、
白く塗られた黒いオオカミの足を見破ることは難しい。
だます人は悪い人。だまされる人は善良な人。おとり捜査は難しい。
この調子では、人の命はいくつあっても足りるものではない。
我々は、自らは望むことなく危機に陥る民族なのか。
http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/
投稿: noga | 2013年2月10日 (日) 15時58分