福島原発事故ドキュメント 鎌中ひとみ監督の『内部被爆を生き抜く』の衝撃!
鎌中ひとみ監督の『内部被爆を生き抜く』感想!
二本松の真行寺の副住職一家は一時新潟に子供を疎開させたのです。その後幼稚園を再開するに当たり、子供を呼び寄せる苦渋の選択をする、それからが悪戦苦闘、幼稚園を経営しているので、放射線被爆から子供を守る事を最優先に考え、本格的なガイガー測定器でチェック、園庭を除染し10分の1、0.2マイクロシーベルト/時。
屋根は高圧水除染では効果なく、屋根の葺き替えに300万円もかかりました。戻ってまもなく自分の子供からセシウム尿(10-7ベクレル)が検出され、放射能汚染された食品を検査する為500万円掛け食品放射能測定器を購入、牛乳が汚染元と解かり食品を全て県外より購入。
放射線を防護し自らの健康生活を守るには十分な資金(裕福な家庭)とパソコンなどある程度の技術的知識のあるお寺だから出来ることで一般的にはかなり難しいと感じました。
それでもお寺の奥さんは避難した方がよかったのではと揺れ動き悩み続けそうです。檀家の人も動きたくとも動けないジレンマ。住むには放射能汚染対策にお金と手間と正確な情報と知恵などを総動員して生活せねばなりません。日常的に放射能を気にして生きていかねばなりません。肉体的にも精神的にも相当なストレスに耐える覚悟が必要です。そこまでしてと、考えるのですが原発事故被災地のやりきれない実情です。
副住職さんはカメラの前で『放射能を楽しく怖がろう』と言わざるを得ない苦悩が嫌と言うほど伝わってきました。
福島で内部被爆を生き抜くことは生半可な事ではできません。
あまりにも重すぎます。
ガンの発症は内部被爆によってDNAが傷つけられる事です。
専門家の児玉龍彦さんによると、内部被爆によってパリンドローム(DNAの回文構造)誤複製(コピー2個のはずの7q11が3個出来てしまい、甲状腺がんを誘発する)が起きるそうです。(後日聞いた話では、DNA検査で被爆による甲状腺ガンか、特定できる可能性があるらしいです。)
児玉さんの除染の意見では一軒500-1000万かけないと無理との事。今の政府東電などは70万。しかもゼネコンにマニュアルを渡し、丸投げ。これでは上手くいかないのが当たり前だそうです。それに除染したからと言って「はい、そうですか」で戻る人はなく、補償、生活保障、環境整備が必要との事。いったい幾らになるかわかりません。それよりやむを得ず住んでいる人の周囲の除染を示唆しているようです。肝心の森林除染には言及せず。
特典映像では5千人の官僚が原子力ムラに巣食い牛耳っていたとの事。これらを2008年頃金子勝と語らい、彼らに年金を弾んでも良いから早期退職させた方が国の為になると話していたそうです。
鎌田さんが「100ミリ以下ではガン以外の疾病が科学的に認められない」と言っているのは残念。体内蓄積のセシウムは汚染食から健康食に切り替え90日で浄化されるとは大変疑問。セシウムの挙動をカリウム同様に考えるのは疑問で、体内に蓄積する可能性がある。安全を吹聴するのは医師として怪しい。
もう一つ鎌田さんの見解、原子炉を運転している以上、日本全国民は炉から出る希ガスを嫌でも吸っていて3人に1人がガンになったのではないかと言っておりますが、核実験の影響が抜けているのが気になります
ゴメリ州の医者は1歳から子宮がんを発症してしまう悲惨な被爆の事例、多くの子供が鼻血をだすなど鼻の粘膜を刺激し血管から放射性物質が浸入して身体をめぐり、様々な病気が引き起こされ、巨大児や奇形児(手足や口の異常)の出産等、山ほどの事例これから福島に起こることへの警告のようです。
最後に肥田さんの特典映像を見ました。原爆の急性被爆で血を体中から噴き出し亡くなっていくなど、あまりにも悲惨なことです。
生き残っても被爆の苦しみは何年たっても消えない、現状では健康と思われる生活をして免疫を高めろとの事。
「内部被ばくを生き抜く」ご案内
「ミツバチの羽音と地球の回転」http://888earth.net/
「内部被ばくを生き抜く」http://www.naibuhibaku-ikinuku.com/
■劇場上映スケジュール http://888earth.net/news/theater.html
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「内部被ばくを生き抜く」→@ikinukun
11月15日(木) 緊急集会「日本はインドに原発を輸出するのか?」
~日印原子力協力協定の問題点とインドの反原発運動~
午後6時開場 6時半~8時半
連合会館(旧 総評会館) 402号室
千代田線新御茶ノ水駅、丸の内線淡路町駅、新宿線小川町駅 B3出口すぐ。
JR御茶ノ水駅・聖橋口から徒歩5分
<主催> シン首相来日緊急集会実行委員会
午後6時~8時(予定)
首相官邸&国会議事堂周辺
国会議事堂前駅は大混雑が予想されます。
霞ヶ関駅、虎ノ門駅、桜田門駅をご利用ください。
主催:首都圏反原発連合
11月16日(金) クダンクラム原発稼働反対! インド政府は住民弾圧やめろ!
日印首脳「原発会談」抗議! 11.16緊急アクション
午後8時~
衆議院議員面会所前
呼びかけ:東電前アクション
11月18日(日) シンポジウム「広島、長崎、チェルノブイリ、福島-事実に基づく放射線影響の研究-」
10時半~17時
平和と労働センター・全労連会館 2階会議室(文京区湯島2-4-4)
1.「核政策支配下の放射線影響研究と内部被曝」
(沢田昭二・元名古屋大学 ) 10:40~11:30
2.「放射線による健康影響の考え方―水俣病研究の経験から」
(高岡滋・水俣市神経内科リハビリテーション協立クリニック) 11:30~12:20
3 . 「10ミリシーベルトでも許容できない―日本の原発労働者、チェルノブイリ、 医療被曝データによる証明―」
(松崎道幸・北海道深川市立病院) 13:10~14:00
4.「放影研のがん死亡率を日本人平均と比較すると」
( 渡辺智之・愛知学院大/コメント 宮尾克・名古屋大学) 14:00~14:50
5.総合パネラーと参加者の総合討論
「今後の内部被曝を中心とした被曝影響の研究と放射線防護の在り方」 15:00 ~16:50
主催:市民と科学者の内部被曝問題研究会 疫学・物理・生物・化学部会
午後6時~8時(予定)
有楽町線・半蔵門線・南北線 永田町駅3番出口 徒歩1分
主催:首都圏反原発連合
午後6時~8時(予定)
丸の内線・東西線・千代田線・半蔵門線 大手町駅 c2b出口直結
主催:首都圏反原発連合
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