枝野経産相、大飯原発活断層調査に逃げ腰! 調査要求の緊急署名にご協力を!
7月9日の衆議院予算委員会で服部良一・社民党議員が、渡辺満久教授(東洋大)の指摘を踏まえ、大飯原発のF-6断層を調査するよう求めました(16時25分~46分)。
「渡辺先生のご指摘は、昭和62年の大飯原発を作る時の安全審査の際に使われたスケッチをもとにご指摘がされていると聞いております。」
「そしてこのスケッチを踏まえて、もとにしながら、昭和62年にもトレンチ調査などによってこの破砕帯が12から13万年前の地層が動いていないものだということを専門家の皆さん、すでにご確認をいただいているところでございます。」
「従いまして、その当時使われていた資料からのご指摘でありますので、新たな知見には当たらないと考えておりますが、が、しかしながら、安全規制はここまでで十分というものではなく、安全神話に陥らないようにしなければならないという考えから、 継続的に意見を聴取していくことが重要と考えており、前回残念ながら資料が整わなかったことは遺憾でございますが、次回の意見聴取会において、関西電力に おいてはそれまでに最大限追加資料を提供するよう求めており、その時点で入手できる追加の資料をすべて出した上で、公開の場で専門家に議論していただきた いと、いただくこととしております。」
グダグダ言ってるけど、要するに調査するの? しないの?
「渡辺先生は活断層であるかどうかの判断は、地震学者には分からないとおっしゃっています。地形学者でしか分からない、と。」
「1985年の3,4号機の増設設置の申請書でトレンチの図面がございます、それを見てですね、これは活断層の可能性が極めて高いとおっしゃってるわけですよ。」
「ですから、こういうことをきちっと対応していかないから、また安全神話になる訳じゃないですか。」
「1週間でできると言われてるわけですからね、いや、もう答弁はけっこうです。このことをきっちりと政府として調査していただきたいということを強く求めます。」
「もう答弁はけっこうです」と質問者が言っているのに、枝野経産相がまたまたしゃしゃり出てきて、次のように再答弁しました。
「(昭和)62年の段階で、今回渡辺先生がご指摘になっている図を専門家、いろんな専門家がいらっしゃいますが、その専門家がご覧になり、なおかつ 現地を掘った調査をして、そしていわゆる活断層ではない、と、いうことを評価をいただいて、そしてその当時使われていた資料に基づいて、いや活断層の可能 性があるというご指摘ですから、これは新しい知見に当たらないと申し上げています。」
「だけど、しかし、まさに、安全神話に陥ってはいけないということで、まさにさまざまな専門家の皆様に入っていただいた公開の場でしっかりと、新しい知見に当たるのか当たらないのか、ということについては次回の意見聴取会においてチェックしていただく。」
「そこでもし、これは新しい知見に当たるということになれば、新しい知見を踏まえて対応させていただきます。」
直ちに再調査すべき
枝野君、議論の筋道がおかしいじゃん!
何で「新しい知見」かどうかに、そんなにこだわるの?
「これまでの活断層調査は正しい」という前提を守りたいからでしょ!
でも、実際には、これまでの活断層調査は間違いだらけです。
早い話が、敦賀原発2号機の例を見ても、はっきりしてます。
そのことは保安院も、「意見聴取会」の「専門家」たちも分かってます。
だから今、原発の活断層を見直そうとしてるんです。
枝野君は、2010年の再審査の時、関西電力と保安院が活断層の証拠になる図面を隠していたことを知ってるんですか?
問題は再調査するかどうかなのに、枝野君は「新しい知見に当たるかどうか」という、どうでもいい問題にすりかえて、調査しないで済ませようとしてるんじゃないの?!
福島老朽原発を考える会、国際環境NGO FoE Japanなどが大飯原発活断層の調査を求める緊急署名を呼びかけています。
ネットで署名できます。
7月11日(水)24時が暫定締め切りです。
活断層調査を実現し、大飯原発を停止させよう!
7月13日(金) 緊急!大飯原発3号機を停止せよ!首相官邸前抗議
【日時】7/13(金)18:00〜20:00 予定
【場所】首相官邸前(霞ヶ関駅より徒歩7分、虎ノ門駅より徒歩10分)
※千代田線・丸ノ内線の国会議事堂前駅は大混雑が予想されます。
【呼びかけ】首都圏反原発連合有志
メインステージ
12:30 ~ オープニングコンサート
13:00 ~ メイン集会(14:00まで)
13:30 ~ パレード出発(解散地点:明治公園、他)
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