拝啓、西川一誠・福井県知事 様
上の写真はあなたが良くご存じの福井城址に残っている控天守台の石垣です。
頑丈に作られた石垣が、1948年の福井大地震で崩れて、このような姿になってしまったそうですね。
案内板には「厳しい自然の力が感じられる」と書かれていました。
福井市のすぐ北、坂井市で活断層が動き、マグニチュード7.1、福井市で震度6の大地震が起き、死者3,768名、全壊家屋36,184戸に達したそうですね。
被害のひどさを当時のニュース映画で知りました。
そんな大震災を経験したあなたは、フクシマを一体どう考えているんでしょうか?
「絶対に事故は起こらない」とされていた原発が3.11大震災で膨大な放射性物質をまき散らし、人の住めない地域ができてしまいました。
大飯原発で放射能放出事故が起こらないという保証は何もありません。
日本の原発規制当局は、あなたもご存じのように、電力会社べったりです。
ストレステストには1次、2次の区別はありません。
フクシマで従来の「安全指針」が崩壊してしまったので、原発を再稼働していいかどうかの安全基準がなくなりました。
困った規制当局が目をつけたのがヨーロッパのストレステストです。
ただ、そのまま日本に適用すると1年以上かかる(保安院幹部の証言)。
そこでストレステストを1次と2次に分け、1次テストだけで動かそうとしたのです。
あの班目・原子力安全委員長でさえ、「1次テストだけでは判断できない」と言いました。
水密扉も、ベントも、重要免震棟もない。
そんな原発が「安全」なわけがない。
水密扉もないのに津波が来たら、原発は水浸しでしょ!
5月30日、細野・原発事故担当相は「(安全対策に)万全はもはや存在せずというのが政府の認識です」と述べています。
万全でないなら、原発は全部とめるしかありません!
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