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2012年6月

東電が世界に大恥 世界最悪企業No.1に東京電力がノミネートし現在1位! 「コスト削減のために原発の安全性を無視した」

東電が地球に害をまき散らした企業として “ブラックプラネット賞” 受賞! 受賞理由「利益に走り原発の安全性を無視したため」

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 東電が福島原発の事故及び事故後対応について、スイスの団体に「コスト削減のために原発の安全性を無視した」として世界最悪企業No.1にノミネートされたことをお伝えした。

  今度はドイツの団体からも地球と人類に甚大な被害を与えた企業として“ブラックプラネット賞”が贈られることがわかった。主催団体は、明日6月27日の株主総会で清水会長らへの直接授与を計画しているという。

  ブラックプラネット賞を主催しているのはドイツの環境団体エテコン(Ethecon)だ。同賞は地球環境の持続性に危険をもたらした人や団体に贈られる。過去にはメキシコ湾の原油流出事故を起こしたイギリス企業が受賞。環境問題の解決に大きく貢献した人や団体に贈られるブループラネット賞の対極にある賞だと言えよう。

  エテコンはブラックプラネット賞2011を東電(TEPCO)の勝俣会長、事故当時の社長・清水正孝氏、そして全ての経営陣と大株主にこの賞を贈りたいとしている。代表として東電の勝俣会長と清水前社長に、トロフィーを手渡したいそうだ。

  受賞理由について同団体は「東電は、原発に欠陥があるのを知りながら利益至上を貫き安全性と社会の正義を犠牲にした。(福島原発事故は)企業が起こした惨事のなかで人類史上最悪だと言える。特にひどいのは東電が政府と共謀し隠蔽を続けているその不誠実な方針だ」と説明している。

  毎日新聞が報じたところによると、エテコンのアクセル・ケーラー・シュヌラ会長ら4名は東電の株を保有しているが、株主総会への出席は拒否されたとのことだ。だが、彼らはすでに日本入りし、先日、福島市で会見も開いた。直接贈呈を諦めてはいない模様である。

  東電の株主総会は明日6月27日(水)。この場で、勝俣会長は事故後、一度も福島入りしないまま退任予定。すでに東電社長職を引責辞任した清水正孝前社長は、この日を待たず6月25日付で東電が筆頭株主であるAOCホールディングス傘下の富士石油社外取締役就任が発表されている。直接授与は実現するのだろうか。注目が集まっている。

  参照元:Ethecon(英語)、毎日新聞

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  世界最悪企業No.1に東京電力がノミネートし現在1位! 「コスト削減のために原発の安全性を無視した」【衝撃事実】東京電力の電気代値上げは国が仕込んだ ”出来レース” だったことが判明/ ネットの声「もうなにも信じられない」【不条理】東京電力がボーナスを復活!財源は値上げ分からまかなう見通し/ 国民からは「奴らのボーナスがなんで利用者負担なの!?」と怒り噴出(情報提供:ロケットニュース24)

7月1日(日) 原発やめろ 野田やめろ デモ!!!

20120701

 午後4時 新宿中央公園多目的広場 集合

 午後5時 デモ出発 新宿駅→新宿区役所近くまで

 デモ後、各自アルタ前に移動、原発やめろ野田やめろ広場!!!出現

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重要な取水路の下に断層が! 大飯原発現地調査で判明

以下、「美浜の会」ホームページからの転載です。

大飯原発敷地内で、国会議員と専門家が現地視察:報告(速報)
      
      
F-6断層が活断層であるかを確認するための掘削可能地点は3地点ある
◆耐震安全上重要な施設である取水路の下にF-6断層が走っている
◆掘削調査は数日で可能
      
      
      
国は、至急、F-6断層の掘削調査を実施すべきです
                   

       6月27日(水)、大飯原発敷地内のF-6断層(破砕帯)再調査を求める国会議員、専門家は大飯原発敷地内で現地視察を行いました。その結果、下記の2点を確認しました。

      ①F-6断層が走っている部分について、敷地内で掘削調査が可能な箇所(現在建物などが建っていない箇所)が少なくとも3箇所あること

      ②非常用の取水路は耐震安全上重要なSクラスであり、その取水路がF-6断層と交わっていること。このように重要な施設は、活断層の上に設置してはならないはずです。
       
   今日の現地調査によって、F-6断層の調査を早急に実施する必要性、および、掘削調査は可能であり、調査箇所も具体的に明らかになりました。調査は、数日で可能であると専門家は指摘しました。
      
   参加した国会議員は、福島みずほ議員(社民党)、服部良一議員(同)、橋本勉議員(民主党)、三宅雪子議員(民主党)、平山誠議員(新党きずな)の5名。渡辺満久・東洋大学教授(変動地形学)が同行しました。
      
  この視察にはおおい町住民や近隣住民、市民団体も当初同行する予定でしたが、関西電力側は立ち入りを認めませんでした。
      
  その後、国会議員、専門家、市民たちはおおい町役場を訪問。時岡正晴副町長に視察結果を伝えるとともに、下記を伝えました。
      
      ・断層がずれを起こした場合、取水路など重要な施設の破損が生じ、おおい町民のみならず広い範囲に影響を与える深刻な事故につながるおそれがある。

      ・国のバックチェックなどの委員会においては、F-6断層が活断層であることを示唆するトレンチ北側の図面が提示されていなかった。

      ・このため、国の責任において、再検討および掘削調査が不可欠である。掘削だけなら数日で可能であり、結果はすぐに判明する。埋め戻しても含めれば一週間あれば十分で、すぐに実施出来る調査。
      
   これに対して、時岡副町長は、「国でいったん決めたこと」と回答しましたが、出席した福井の住民からは、「自分の家の下を断層が通っていると思ってくださ い。自分の家族を守るために、国が決めたことなどということにはならないはず」「町民を守るために、動いてください」などとの声があがりました。
      
   なお、昨日(6月26日)保安院が福島みずほ事務所に提出した、トレンチ展開図の拡大図を、おおい町に提供しました。
      
      
      2012年6月27日
      
      グリーン・アクション
       京都市左京区田中関田町22-75-103 TEL:075-701-7223 FAX:075-702-1952
      
      美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
       大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階       TEL:06-6367-6580 FAX:06-6367-6581
      
      国際環境NGO FoE Japan
       東京都豊島区池袋3-30-22-203 TEL:03-6907-7217 FAX:03-6907-7219

大飯原発再稼働をとめよう!

6月29日(金) 緊急!大飯原発再稼働決定を撤回せよ! 首相官邸前抗議

 午後6時~8時(予定)

 首相官邸前(国会記者会館前 国会議事堂前駅3番出口すぐ)

 呼びかけ:首都圏反原発連合有志

6月30日(土) 内部被曝からいのちを守る講演会

 講演:セバスチャン・プフルークバイル博士

 (ドイツ放射線防護協会会長、欧州放射線リスク委員会副会長)

 原発周辺の子どものがん発病率増加研究(KiKK調査)の専門家

 12時半 開場

 13時~17時

 日比谷コンベンションホール

 (日比谷公園内 千代田区立図書文化館大ホール=旧日比谷図書館内)

 参加費:1,000円

7月1日(日) 原発やめろ 野田やめろ デモ!!!

20120701

 午後4時 新宿中央公園多目的広場 集合

 午後5時 デモ出発 新宿駅→新宿区役所近くまで

 デモ後、各自アルタ前に移動、原発やめろ野田やめろ広場!!!出現

(アース)

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大飯原発で活断層隠し発覚! 活断層調査と再稼働停止を求め運動を強めよう!

関西電力と原子力安全・保安院が一体となって、大飯原発地下の活断層を隠していたことが明らかになりました。

大飯原発3,4号機を作る時、関西電力は地下のF-6断層にトレンチ(溝)を掘り、南側、北側の断面図を提出しています。

  3,4号機の新設は許可されましたが、1995年の阪神淡路大震災を契機に原発の安全基準が見直されました。

  この見直し以前に建設された原発についても安全チェック(バックチェック)が行われました。

  ところが大飯原発のバックチェックに際し、関西電力は断層の見られない南側断面図だけを提出し、
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活断層を示している北側断面図は出していなかったのです。
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保安院も「出さなくていい」と判断していました。

 北側断面図をもっと分かりやすくすると、こうなります。

20120614198

2012年6月14日 テレビ朝日「モーニングバード」より

  バックチェックの専門委員会でも、関西電力も保安院も北側断面図を隠し続け、F- 6断層は活断層ではない、という結論になりました。

 北側断面図は隠されたまま、今回の再稼働決定に至ったのです!

直ちに活断層の調査を!

  これらの事実は6月25日、保安院と市民の交渉で明らかになりました。

  保安院の御田俊一郎・耐震安全審査室上席安全審査官は「北側断面図も出すべきだった」と認めました。

  活断層研究の専門家・渡辺満久教授は、「典型的な活断層だ」とし、これまでの国の審査体制について「委員会にいるのは活断層の専門外である地震・地質研究者のみで、変動地形学の研究者が加わってこなかったと指摘しています。

  F- 6断層が活断層なら、この活断層が動いた時、3,4号機直下の破砕帯が連動して動き、炉心溶融に至る可能性があります。

  F- 6断層を直ちに調査する必要があります。

  6月25日の交渉には福井の20代、30代の若者も参加し、口々に調査するよう訴えました。

  御田審査官は「自分の判断だけでは答えられないので、持ち帰って検討する」と答えました。

 この交渉の様子は「大飯再稼働は『活断層隠し工作』の賜物(たまもの)」にも詳しく書かれています。

活断層の調査と大飯原発再稼働の停止を求める署名へのご協力、ありがとうございました

  10,663筆の個人署名、248団体の賛同署名が集まりました。

 6月26日、11時から福島瑞穂議員ら国会議員と市民が北神圭朗・経済産業大臣政務官に署名を渡し、調査を求めました

 北神政務官は、「懸念は理解した。大飯原発の再稼働は枝野大臣の判断事項であるが、要請の内容、専門家からそういう指摘があったことはしっかりと伝える」と述べたということです。

  北神政務官に活断層調査と再稼働停止を要請しよう
   東京事務所 TEL 03-3508-7638  FAX. 03-3508-3268
  京都事務所 TEL. 075-315-3487 FAX. 075-315-3616

6月29日(金) 緊急!大飯原発再稼働決定を撤回せよ! 首相官邸前抗議

 午後6時~8時(予定)

 首相官邸前(国会記者会館前 国会議事堂前駅3番出口すぐ)

 呼びかけ:首都圏反原発連合有志

6月30日(土) 内部被曝からいのちを守る講演会

 講演:セバスチャン・プフルークバイル博士

 (ドイツ放射線防護協会会長、欧州放射線リスク委員会副会長)

 原発周辺の子どものがん発病率増加研究(KiKK調査)の専門家

 12時半 開場

 13時~17時

 日比谷コンベンションホール

 (日比谷公園内 千代田区立図書文化館大ホール=旧日比谷図書館内)

 参加費:1,000円

7月1日(日) 原発やめろ 野田やめろ デモ!!!

20120701

 午後4時 新宿中央公園多目的広場 集合

 午後5時 デモ出発 新宿駅→新宿区役所近くまで

 デモ後、各自アルタ前に移動、原発やめろ野田やめろ広場!!!出現

 


(アース)

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1万2千人が官邸前で再稼働に反対! 原発ゼロに向け、粘り強くがんばろう!

 6月15日、大飯原発再稼働に反対する人々が12,000人も首相官邸前に集まりました。

 その様子は写真ではとても表現できないので、下のビデオを見てください。

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 いつもは、首相官邸前交差点から霞ヶ関駅に至る茱萸坂(ぐみざか)の国会記者会館側歩道に、車道側を二人分くらい空けて並んでいました。

 しかし15日は抗議行動参加者が次々に押し寄せ、並びきれなくなりました。

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 警察もやむなく歩道規制を解除、国会議事堂前駅出入り口から下は、参加者が車道にはみ出して並び、そのまた車道側に臨時の歩道が設定されました。

 坂の上で発言している人の声はまったく聞こえないのに、自然に沸き上がるコールに合わせて「原発再稼働反対」を繰り返し繰り返し、声が枯れるまで叫ぶ姿は感動的でした。

 みんな、いのちの危険を感じ、自分のいのち、愛する人のいのち、自分の子ども、未来の子どもたちのいのちを守るために、手弁当で駆けつけています。

  再稼働に反対する官邸前アクションの開始以来、最大の人数だったでしょう。

 多くは首都圏に住む人々が、これだけの人数で反対行動を展開したことは、福井の人々にも大きな励ましとなったそうです。

  6月17日の「いのちが大事 今なぜ再稼働? 福井でつながろう(福井)」集会で福井の方からそういう発言がありました。

  フクシマから1年3ヵ月あまり、私たちは原発ゼロ43日以上を勝ち取っています。

例え原発ゼロが中断しても、再度のゼロを目指して、粘り強くがんばりましょう!




6月29日(金) 緊急!大飯原発再稼働決定を撤回せよ! 首相官邸前抗議

 午後6時~8時(予定)

 首相官邸前(国会記者会館前 国会議事堂前駅3番出口すぐ)

 呼びかけ:首都圏反原発連合有志

6月30日(土) 内部被曝からいのちを守る講演会

 講演:セバスチャン・プフルークバイル博士

 (ドイツ放射線防護協会会長、欧州放射線リスク委員会副会長)

 原発周辺の子どものがん発病率増加研究(KiKK調査)の専門家

 12時半 開場

 13時~17時

 日比谷コンベンションホール

 (日比谷公園内 千代田区立図書文化館大ホール=旧日比谷図書館内)

 参加費:1,000円

7月1日 内部被曝からいのちを守るシンポジウム

 シンポジスト

  セバスチャン・プフルークバイル博士

  山田  真さん(子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク代表)

  岩田  渉さん(市民放射能測定所理事(福島市)

  深川美子さん 富塚千秋さん(福島避難母子の会 in 東京)

 日比谷コンベンションホール

 (日比谷公園内 千代田区立図書文化館大ホール=旧日比谷図書館内)

  参加費:500円         

<これまでの行動> 6月22日、官邸前に4万5千人!

6月22日(金) 緊急!大飯再稼働決定を撤回せよ!首相官邸前抗議

 動 画

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6月25日(月) 政府交渉:大飯原発再稼働を止めよう!

 事前集会:13:00~14:00

 交渉:14:00~15:30(相手方 原子力安全・保安院担当部署)

 事後集会:16:00~17:00
  ※12:30から参議院議員会館ロビーにて、通行証を配布します。

◆場所:参議院議員会館講堂
   最寄駅:東京メトロ・永田町駅または国会議事堂前駅

◆テーマ 大飯原発の安全上の問題
 1) 活断層の連動評価と制御棒挿入性能
 2) 敷地内の断層(破砕帯)

6月23日(土) 大飯原発の再稼働に反対する新宿デモ

 午後2時半~ 柏木公園(新宿駅西口5分)で集会

 午後3時半  デモ出発予定(新宿駅東口アルタ前解散を予定)

 呼びかけ:再稼働反対!全国アクション

(アース)

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活断層を無視して暴走する大飯原発再稼働を許すな!

ますます明らかになってきた活断層の危険性

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2012年6月14日 テレビ朝日「モーニングバード」より

 大飯原発2号機と3号機の間にF-6と呼ばれる断層が南北に走っています。

 下の図はF-6断層の南端を関西電力が調査したものです。

20120614198

2012年6月14日 テレビ朝日「モーニングバード」より

 中央の赤い線がF-6断層です。

 右側の岩盤は左側より50センチほど高くなっていて、断層が動いたことが分かります。

 岩盤の上に積もった砂利の層も右側が高くなっています。

 これは断層が比較的新しい時代に動いたことを示しており、活断層の可能性があると渡辺満久教授(東洋大)は語っています。

 すでに1985年に調査していたにもかかわらず、関西電力や保安院は、ずーっと無視してきたのです。

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2012年6月14日 テレビ朝日「モーニングバード」より

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 しかも大飯原発1~4号機の地下には、上の図で青い線で示した10本もの「破砕帯(断層)」が走っています。

 渡辺教授は、もしF-6断層が活断層だとすると、F-6断層が動いた時に「破砕帯」も一緒に動く可能性があると指摘しています。

 そうなると、原発に無数にある配管が切断され、炉心溶融に至る可能性もあります。

連続した3断層が動いたら、1,200ガルを超える!?

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2012年6月10日 東京新聞 24面より

 大飯原発の北西から南東にかけてFO-B、FO-A、熊川断層という三つの断層が走っています。

 関西電力、原子力安全・保安院はこれまでFO-AとFO-Bの二つの断層が連動して動くことを考慮して、最大の地震動を700ガルとしてきました(「福島第一原子力発電所事故を教訓とした県内原子力発電所の安全性向上対策について(大飯3,4号機の安全性について)」24頁)

 この二つの断層の長さは合わせて36.2キロです(「活断層の連動を仮定した地震動に関する検討」)。

 その南には熊川断層があります。

 活断層研究の第一人者・渡辺満久教授(東洋大)は、この三つの断層は実は繋がった一つの断層だと見ています。

 三つの断層を合わせると63.4キロに達します。

 二つの場合の1.75倍になります。

 渡辺満久教授はおそらく1,200ガルを超えるだろうと話しています。

 700ガルの1.75倍は1,225ガルです。

制御棒が間に合わない 

 大飯原発3,4号機の制御棒は700ガルの時、2.16秒で挿入されることになっていました。

 1,200ガルとなると制御棒挿入時間が長くなり、2.2秒以内に入らなくなります。

 「安全指針」に違反し、運転できません。

 原子力安全・保安院、福井県原子力安全専門委員会は、断層の長さが1.75倍になっても地震動はわずか1.09倍の760ガルとしています。

 制御棒の挿入時間も、700ガルで2.16秒だったのに、760ガルでは逆に1.88秒と早くなる(!)としています。

 計算をねじ曲げて、何が何でも再稼働を強行しようとしています。 

問題点を全部切り捨てて再稼働を容認 

 原子力安全・保安院も、福井県原子力安全専門委員会も、こうした活断層を再調査もせずに活断層ではないと断定し、再稼働に突っ走っています。

 活断層となれば、再稼働停止どころか、廃炉になるので、怖くて再調査できないのでしょう。

福井県委員の半数近くが電力業界から寄付金

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2012年6月12日 東京新聞朝刊 1面より

 6月12日の東京新聞によると、大飯原発再稼働の「安全」を保証した福井県原子力安全専門委員会は、上の表のように、委員の半数近くが電力業界から寄付を受けていたという。

 福井県の「原子力ムラ」が日本全体の安全を脅かしている。

 大飯原発の再稼働に断固反対しよう!

6月29日(金) 緊急!大飯原発再稼働決定を撤回せよ! 首相官邸前抗議

 午後6時~8時(予定)

 首相官邸前(国会記者会館前 国会議事堂前駅3番出口すぐ)

 呼びかけ:首都圏反原発連合有志

6月30日(土) 内部被曝からいのちを守る講演会

 講演:セバスチャン・プフルークバイル博士

 (ドイツ放射線防護協会会長、欧州放射線リスク委員会副会長)

 原発周辺の子どものがん発病率増加研究(KiKK調査)の専門家

 12時半 開場

 13時~17時

 日比谷コンベンションホール

 (日比谷公園内 千代田区立図書文化館大ホール=旧日比谷図書館内)

 参加費:1,000円

7月1日 内部被曝からいのちを守るシンポジウム

 シンポジスト

  セバスチャン・プフルークバイル博士

  山田  真さん(子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク代表)

  岩田  渉さん(市民放射能測定所理事(福島市)

  深川美子さん 富塚千秋さん(福島避難母子の会 in 東京)

 日比谷コンベンションホール

 (日比谷公園内 千代田区立図書文化館大ホール=旧日比谷図書館内)

  参加費:500円         

<これまでの行動>

6月25日(月) 政府交渉:大飯原発再稼働を止めよう!

 事前集会:13:00~14:00

 交渉:14:00~15:30(相手方 原子力安全・保安院担当部署)

 事後集会:16:00~17:00
  ※12:30から参議院議員会館ロビーにて、通行証を配布します。

◆場所:参議院議員会館講堂
   最寄駅:東京メトロ・永田町駅または国会議事堂前駅

◆テーマ 大飯原発の安全上の問題
 1) 活断層の連動評価と制御棒挿入性能
 2) 敷地内の断層(破砕帯)

6月22日(金) 緊急!大飯再稼働決定を撤回せよ!首相官邸前抗議

午後6時~8時 首相官邸前(国会記者会館前)
           国会議事堂前駅すぐ  永田町駅5分

 呼びかけ:首都圏反原発連合有志

6月23日(土) 大飯原発の再稼働に反対する新宿デモ

 午後2時~ 柏木公園(新宿駅西口5分)で集会

 午後3時  デモ出発予定(新宿駅東口アルタ前解散を予定)

 呼びかけ:再稼働反対!全国アクション

6月15日(金) 緊急! 大飯原発再稼働許すな! 首相官邸前抗議行動

 午後6時~8時 首相官邸前(国会記者会館前)
           国会議事堂前駅すぐ  永田町駅5分

 呼びかけ:首都圏反原発連合有志

6月16日(土) 官邸前アクション

午前9時~11時 首相官邸前(国会記者会館前)
            国会議事堂前駅すぐ  永田町駅5分

 呼びかけ:首都圏反原発連合有志

 

6月17日(日) いのちが大事 今なぜ再稼働? 福井でつながろう(福井)

 12:00~15:00 集会とパレード

 福井市中央公園(県庁となり)

 主催 ふくいでつながろう実行委員会

  

(アース)

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大飯原発が安全だなんて、冗談じゃない! 直下に活断層の危険性!

 6月8日夜、野田首相は大飯原発再稼働についてわざわざ記者会見を行い、テレビを通じて一方的に「大飯原発は安全」と強弁し、再稼働への執着を語りました。

野田首相の「安全」は、今できることをやっただけ

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2012年6月7日 テレビ朝日「モーニングバード」より
クリックすると大きな画像が表示されます

 IAEA(国際原子力機関)は上の図のように「五層の防護」という原発の安全基準を設けています。

 炉心溶融などの事故を起こさないことはもちろん、例え炉心溶融に至っても、フィルター付きベントで放射性物質の放出を減らしたり、事故対策に当たる免震重要棟を設けたり(第4層)、避難対策を充実させる(第5層)ことが求められています。

 野田首相が強調した「安全対策」はせいぜい第3層までです。

 第4層の免震重要棟もフィルター付きベント装置もありません。

 第5層の避難計画に至っては、お粗末の限りです。

 野田「対策」は、さしあたりできることをやっただけ。

 原発推進機関であるIAEAの基準すら満たしていないのです。 

 「事故にならないのだから事故になった時の対策は不要」と高をくくる、その姿勢が事故を招くのです。

大飯原発直下に活断層!?

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2012年5月8日福井県原子力安全専門委員会 資料1-2 47頁より
クリックすると大きな画像が表示されます

 上の図は大飯原発の地質図で、青い線は関西電力や原子力安全・保安院が「破砕帯」と称しているものです。

 図の左端近く、ピンク部分に円が描かれています。これが大飯原発4号機。

 そこから右にほぼ一直線に3号機、2号機、1号機と並んでいます。

 どの原子炉にも、円に接して「破砕帯」があります。

 1号機では真下に「破砕帯」があります。 

 この「破砕帯」が実は活断層である恐れが指摘されています(「グリーン・アクション」と「美浜・高浜原発に反対する大阪の会」が連名で出した「福井県と福井県原子力安全専門委員会への質問・要望書」)。

活断層の専門家が「活断層」と

 活断層研究の第一人者・東洋大学教授の渡辺満久教授が6月6日のRadio News  たね蒔きジャーナルで原発と活断層の実態を話しています。

 その内容は渡辺満久氏:「原子炉の近くにずれる可能性がある活断層があるのは、大飯・美浜・もんじゅ・敦賀」に文字起こしされています。

 渡辺教授は、大飯原発の「破砕帯」は「活断層の可能性が否定できない」と言っています。

 活断層が動くと地盤がずれるので、原子炉自体は丈夫に作ってあっても配管などが壊れ、炉心溶融などに至る可能性があります。

 活断層の上に原発を建ててはいけないことになっています。

 敦賀原発(福井県)では、原子力安全・保安院も原子炉直下の破砕帯が活断層である可能性を認め、立地不適格で廃炉となる可能性が大です。

 この敦賀原発の活断層も、渡辺満久教授が早くから指摘し、ようやく保安院が認めたものです。

再稼働をやめ、活断層を徹底的に調査せよ

 大飯原発の「破砕帯」が活断層なら、再稼働なんて、とんでもないことです。

 立地不適格で廃炉です。

 直ちに再稼働の動きを停止し、徹底的に調査すべきです。


6月22日(金) 緊急!大飯再稼働決定を撤回せよ!首相官邸前抗議

午後6時~8時 首相官邸前(国会記者会館前)
           国会議事堂前駅すぐ  永田町駅5分

 呼びかけ:首都圏反原発連合有志


6月23日(土) 大飯原発の再稼働に反対する新宿デモ

 午後2時~ 柏木公園(新宿駅西口5分)で集会

 午後3時  デモ出発予定(新宿駅東口アルタ前解散を予定)

 呼びかけ:再稼働反対!全国アクション

<これまでの行動>

6月14日(木)  緊急官邸前アクション

 午後6時~8時 首相官邸前(国会記者会館前)
           国会議事堂前駅すぐ  永田町駅5分

 呼びかけ:再稼働反対!全国アクション

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谷岡郁子・民主党議員ら

6月15日(金) 緊急! 大飯原発再稼働許すな! 首相官邸前抗議行動

 午後6時~8時 首相官邸前(国会記者会館前)
           国会議事堂前駅すぐ  永田町駅5分

 呼びかけ:首都圏反原発連合有志

6月16日(土) 官邸前アクション

 午前9時~11時(予定) 首相官邸前(国会記者会館前)
                 国会議事堂前駅すぐ  永田町駅5分

 呼びかけ:再稼働反対!全国アクション
 

6月17日(日) いのちが大事 今なぜ再稼働? 福井でつながろう(福井)

 12:00~15:00 集会とパレード

 福井市中央公園(県庁となり)

 主催 ふくいでつながろう実行委員会

(アース)

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大飯原発再稼働に反撃しよう!

来週半ばにも福井県知事の結論?

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 6月6日夜の「さようなら原発1000万人署名第1次集約集会 許さない!大飯原発 再稼働」で福井の運動体から、再稼働の情勢について以下のように報告されました。

「今週中には福井県原子力安全専門委員会の報告が出ることになっています。

 来週は、県議会の全員協議会が開かれ、各会派の意見が知事に具申される形になっています。

 全員協議会という形をとったのは、正式な議会で一人ひとりの判断が目に見えるのが怖いから、会派の意見として、しかもおそらく明確な判断は示さないで、知事に一任するという形でボールを知事に投げると思います。

 知事は早ければ来週の中頃までに結論を出すのではないかと心配しています。」

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6月6日 日比谷野外音楽堂から銀座へデモ


再稼働反対の行動に参加しよう! 

6月22日(金) 緊急!大飯再稼働決定を撤回せよ!首相官邸前抗議

午後6時~8時 首相官邸前(国会記者会館前)
           国会議事堂前駅すぐ  永田町駅5分

 呼びかけ:首都圏反原発連合有志

6月23日(土) 大飯原発の再稼働に反対する新宿デモ

 

 午後2時~ 柏木公園(新宿駅西口5分)で集会

 午後3時  デモ出発予定(新宿駅東口アルタ前解散を予定)

 呼びかけ:再稼働反対!全国アクション

 

福井県原子力安全専門委員会に再稼働反対の声を届けよう!

 おおい町、福井県の対応の鍵を握っているのが福井県原子力安全専門委員会です。

 政府が再稼働への同意を要請した当初はすぐにも同意するのではないかといった報道もありましたが、大地震に襲われても制御棒がきちんと入るのか三つの断層が連動する場合の機器への影響など、安全性についての議論を重ねています。

 専門委員に再稼働反対の声を集中しよう!

 【福井県原子力安全専門委員会 連絡先】

中川英之(委員長) 福井大学名誉教授
(FAX)0776-21-6875 (「中川英之委員長宛」と明記して:原子力安全対策課)
(メール) gennan@pref.fukui.lg.jp

三島嘉一郎 (株)原子力安全システム研究所
技術システム研究所長
(代表FAX)0770-37-2008 (三島嘉一郎さん宛)
〒919-1205 福井県三方郡美浜町佐田64 (株)原子力安全システム研究所

田島俊彦 福井県立大学名誉教授
(代表FAX)0776-61-6011(田島俊彦さん宛)
〒910-1195 福井県吉田郡永平寺町松岡兼定島4-1-1

西本和俊 福井工業大学教授
(代表TEL)0776-29-2620(「西本和俊教授に伝言したい」と)
(代表FAX)0776-29-7891
〒910-8505 福井県福井市学園3-6-1

小野公二 京都大学原子炉実験所教授
(FAX)072-451-2627
(メール)onokoji@rri.kyoto-u.ac.jp
〒590-0494 大阪府泉南郡熊取町朝代西2丁目 京大原子炉実験所

岩崎行玄 福井県立大学教授
(FAX)0776-61-6015
(メール)iwasaki@fpu.ac.jp
〒910-1195 福井県吉田郡永平寺町松岡兼定島4-1-1

飯井俊行 福井大学大学院教授
(FAX)0776-27-9764
(メール)meshii@u-fukui.ac.jp
〒910-8507 福井市文京3-9-1

山本章夫 名古屋大学大学院教授
(FAX)052-789-3608
(メール)a-yamamoto@nucl.nagoya-u.ac.jp
〒464-8601 名古屋市千種区不老町

泉佳伸 福井大学附属国際原子力工学研究所教授
(代表FAX)0770-25-0031
(メール)y_izumi@u-fukui.ac.jp
〒914-0055 福井県敦賀市鉄輪町1-4-42

大堀道広 福井大学附属国際原子力工学研究所准教授
(代表TEL)0770-25-0021(「大堀道広准教授に伝言したい」と)
(代表FAX)0770-25-0031
〒914-0055 福井県敦賀市鉄輪町1-4-42

釜江克宏(臨時委員)京都大学原子炉実験所教授
(代表FAX)072-451-2600(釜江克宏さん宛)
(メール)kamae@rri.kyoto-u.ac.jp
〒590-0494 大阪府泉南郡熊取町朝代西2丁目
京大原子炉実験所

竹村恵二(臨時委員)京都大学大学院教授
(FAX)0977-22-0965
(メール)takemura@bep.vgs.kyoto-u.ac.jp
〒874-0903 大分県別府市野口原 京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設

★ファックスおよびメールで、西川一誠福井県知事にも要請を。

西川一誠福井県知事
(FAX)0776-20-0622 福井県県民サービス室「知事へのおたより」係
(メール)https://info.pref.fukui.lg.jp/kenmin/otayori/otayori.html
または、 kenmin-s@pref.fukui.lg.jp

 

 

<これまでの行動>

6月17日(日) いのちが大事 今なぜ再稼働? 福井でつながろう(福井)

 12:00~15:00 集会とパレード

 福井市中央公園(県庁となり)

 主催 ふくいでつながろう実行委員会

6月16日(土) 官邸前アクション

 午後2時~4時(予定) 首相官邸前(国会記者会館前)
           国会議事堂前駅すぐ  永田町駅5分

 呼びかけ:再稼働反対!全国アクション

 6月15日(金) 緊急! 大飯原発再稼働許すな! 首相官邸前抗議行動

 午後6時~8時 首相官邸前(国会記者会館前)
           国会議事堂前駅すぐ  永田町駅5分

 呼びかけ:首都圏反原発連合有志


6月9日(土) 大飯原発再稼働反対! 首相官邸抗議ウォーク

 17時半 首相官邸前 集合

 18時~ 行動

 主催:再稼働反対全国アクション

6月8日 (金) 緊急!原発再稼動許すな!首相官邸前抗議

 午後6時~8時予定

 首相官邸前(国会記者会館側 国会議事堂前駅3番出口すぐ) 

 呼びかけ;首都圏反原発連合有志

 

6月7日(木)

 

Photo

 

 ◆STOP!大飯原発再稼働
【6月7日】原発を動かすな!未来を奪うな!官邸前緊急抗議アクション

日時:6月7日(木) 18時30分~20時
場所:首相官邸(国会記者会館)前

 


 

 

20:05到着予定日比谷公園西幸門内
(道路状況により到着時刻が前後する可能性があります)

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拝啓、西川一誠・福井県知事 様

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 上の写真はあなたが良くご存じの福井城址に残っている控天守台の石垣です。

 頑丈に作られた石垣が、1948年の福井大地震で崩れて、このような姿になってしまったそうですね。

 案内板には「厳しい自然の力が感じられる」と書かれていました。

 福井市のすぐ北、坂井市で活断層が動き、マグニチュード7.1、福井市で震度6の大地震が起き、死者3,768名、全壊家屋36,184戸に達したそうですね。

 被害のひどさを当時のニュース映画で知りました。

 そんな大震災を経験したあなたは、フクシマを一体どう考えているんでしょうか?

 「絶対に事故は起こらない」とされていた原発が3.11大震災で膨大な放射性物質をまき散らし、人の住めない地域ができてしまいました。

 大飯原発で放射能放出事故が起こらないという保証は何もありません。

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 日本の原発規制当局は、あなたもご存じのように、電力会社べったりです。

 ストレステストには1次、2次の区別はありません。

 フクシマで従来の「安全指針」が崩壊してしまったので、原発を再稼働していいかどうかの安全基準がなくなりました。

 困った規制当局が目をつけたのがヨーロッパのストレステストです。

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「原発の安全とは何か」 2012年5月31日 NHK総合テレビ NHKスペシャル より 

ただ、そのまま日本に適用すると1年以上かかる(保安院幹部の証言)。

 そこでストレステストを1次と2次に分け、1次テストだけで動かそうとしたのです。

 あの班目・原子力安全委員長でさえ、「1次テストだけでは判断できない」と言いました。

 水密扉も、ベントも、重要免震棟もない。

 そんな原発が「安全」なわけがない。

 水密扉もないのに津波が来たら、原発は水浸しでしょ! 

 いくら非常用電源があったって、冷却装置も働かないでしょ!
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2012年5月30日 TBSテレビ「Nスタ」より

 5月30日、細野・原発事故担当相は「(安全対策に)万全はもはや存在せずというのが政府の認識です」と述べています。

 万全でないなら、原発は全部とめるしかありません!

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野田首相 大飯原発「再稼動」 重大疑惑なぜ消えた「原発なしでも電力確保」の関電文書

消えた「原発なしでも電力確保」の関電文書

   とうとう野田首相が、国民の反対を押し切って、原発を「再稼働」させる方針を固めた。きのう(30日)開かれた関西電力「大飯原発」の再稼働をめぐる3閣僚との会合で、「原発は日本経済にとって重要だ。最終的には私が判断する」と、近々、再稼働にゴーサインを出すと宣言したのだ。遅くても6月中旬までには、再稼働させるとみられている。

   原発推進派は「原発なしでは真夏の電力需要は賄えない」と、電力不足を煽(あお)って、一気に「大飯原発」を再稼働させるつもりだ。

   しかし、再稼働させないと本当に電力が足りないのか疑問だらけだ。ほんの2週間前、関西電力自身が「再稼働させなくても停電しない」と認めていたからだ。ジャーナリストの横田一氏が言う。
「大手メディアはほとんど報じていませんが、5月15日に行われた大阪府市エネルギー戦略会議で、}
  関西電力は『再稼働なしでも停電させないようにする』という方針を打ち出し、資料まで配布しているのです。需給ギャップを埋める具体策や目標値も示した。資料には『吸気冷却装置を設けることで、出力向上運転を行います』などと対策が記され『これらの追加対応策により、停電を回避する』
と表明しています」

大阪府市の特別顧問である「環境エネルギー研究所」の飯田哲也氏にも、関西電力の社員から「この夏は再稼働しなくても大丈夫」というメールが送られていた。

関西電力が「大飯原発」の再稼働を断念し、原発なしで夏を乗り切ろうと準備を進め、電力確保にメドをつけていたのは間違いない。なのに、野田首相が強引に再稼働させようなんておかしい。どういうわけか、関西電力も一昨日(29日)になって態度を一変させている。
「大阪府市エネルギー戦略会議が29日に開かれたのですが、関西電力の説明資料から『再稼働なくても停電させない』という文面や数値が消えているのです。原子力村から、圧力がかかったとしか思えない。翌30日に、野田首相が『最終的には私が判断する』と、再稼働にゴーサインを出すと宣言している。タイミングを計ったとしか考えられません」(電力関係者)
なし崩し的な「大飯原発」の再稼働は許されない。本当に電力が不足するのか、徹底的に解明する必要がある
。(日刊ゲンダイ2012/5/31)

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仮免原発が事故ったら首相はどう責任を取るというのだろうか。

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大飯原発 「仮免」で責任とれるか                       

 関西電力大飯原発3、4号機の再稼働問題で、野田佳彦首相が「立地自治体の判断が得られれば、最終的には私の責任で判断を行いたい」と述べた。

 おおい町や福井県の同意を得たうえで、6月上旬にも関係閣僚会合を開き、再稼働にゴーサインを出すとみられている。

 福島第1原発事故の検証はまだ終わっていない。原子力規制庁についても、法案の審議が始まったばかりだ。夏の電力不足を理由に再開に踏み出すとすれば、安全性は二の次になりかねない。

 首相の発言は、関西広域連合が再稼働を事実上認める声明を発表したことを受けたものである。

 細野豪志原発事故担当相が30日に広域連合の会合に出席し、安全対策は暫定的な措置としたうえで、経済産業副大臣らを現地に常駐させると説明した。

 広域連合は声明で、「政府の安全判断が暫定的だということを前提に、限定的なものとして適切な判断をするよう強く求める」と応じている。

 反対派の急先鋒とみられていた橋下徹大阪市長も、夏の電力不足を乗り切るための一時的な再稼働に限ると記者団に説明した。

 政府と広域連合が「暫定」の線で合意した格好だ。水面下で筋書きが進んでいたのか、と疑いたくなる急転直下の展開である。

 三つの疑問がある。一つは、安全対策は「暫定」でいいのか、という根本問題だ。

 大飯原発には、免震事務棟や大事故のときに原子炉格納容器の圧力を下げる「ベント」と呼ばれる設備がない。いずれの整備もこれからだ。

 それでも構わない、背に腹は代えられないというのが、今回の合意の意味だろう。これで政府や自治体は「住民の安全を守る」と断言できるのだろうか。

 二つ目は、仮に動かすとしても期間限定の措置になるかどうか。政府には、原発再稼働への口火としたい思惑があるのでは―。そんな疑いが拭いきれない。

 三つ目は、首相の言う「責任」とは何かである。

 これまでの政府の手順は、国会が審議した新たなルールや仕組みに基づいたものではない。方針は一貫性を欠き、場当たり的なものになっている。今回の細野氏の「暫定」発言は、そのことを端的に物語っている。

 いわば「仮免許」で大事故が起きたとしたら、首相はどう責任を取るというのだろうか。ぜひ国会で説明してもらいたい。

信濃毎日 6/1

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