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原子炉の壊滅的メルトダウンは10~20年ごとに起き得るのだから国際的に原子力エネルギーからの協調的撤退をすべき

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●ドイツの研究所:原子炉の壊滅的メルトダウンは10~20年ごとに起き得る

 新しい研究によればチェルノビュイルや福島のような原子炉の壊滅的メルトダウンが10~20年ごとに起こり得るという。ドイツのマックス・プランク化学研究所の科学者たちは似たような壊滅的災害が、今までの考え方から見れば200倍多く、世界中で10~20年ごとに起き得ると恐れている。そのような大災害では放射性降下物による被害をこうむるリスクは、世界で西欧の人々がもっとも高い、とこの科学者は言っている。この科学者らは、すべての民生用原子炉の稼働時間とメルトダウンの回数からこの不吉な予測をしている。

 彼らはまた、チェルノビュイルや福島のメルトダウンで放出したセシウム137の半分が原子炉から1000㎞の地域にまで拡散するかもしれないと警告している。ジョス・レリーベルド所長を中心とするマックス・プランク化学研究所によれば西欧はほぼ50年ごとに汚染されるようになるという。国際原子力機関(IAEA)は、平方メートル当たり 40キロベクレル以上のセシウム137があれば、「汚染地域」と指定する。レリーベルド教授は「原子炉事故の実際的なリスクについて徹底的に公的な調査」を行う必要性があると語った。また彼は、「我々の調査から見て、国際的に原子力エネルギーからの協調的撤退ということが考慮されるべきと考える」と語った。

 1979年のスリーマイル島、1986年のウクライナのチェルノビュイルの事故が原子力を毒物問題にしたのだ。ソ連のチェルノビュイルでのメルトダウンでヨーロッパ中に放射能汚染が拡散した。2011年3月の津波による日本の福島原発事故は将来のエネルギー源に関する世界的議論を呼び起こし、ドイツは2022年までに原子力発電~撤退する決定を引き出した。

 この問題が発生する前は、日本は54基の原子炉で電力の三分の一を供給していた。しかし今月初旬、北海道の最後の原子炉をメンテナンスのために停止させたことで、40年以上になる期間で初めて原発による電力供給がストップした。

 世界中で現在440基の原発が稼働しており、60基以上が稼働予定となっている。プランク化学研究所は、ドイツ南西部の人々はフランス、ベルギー、ドイツの数多くの原発が存在している国境に近いのと偏西風のため、放射能汚染のリスクが最も高いことを発見した。

 もしも西欧でメルトダウンが起きたら、2800万人が住む地域が汚染されると彼らは語る。この数字は南アジアでは人口密度から言って更に高くなりそうだ。大きな原発事故が起きればこの地域では3400万人が影響を受けるが、アメリカ東部と東アジアでは1400万から2100万であろうとドイツの科学者たちは語った。

 大気化学学者のレリーベルド教授は、「ドイツが原子力から撤退することで国家の放射能汚染の危険を減らしたことになる」と語った。「しかしながら、ドイツの隣国が原発のスィッチを切れば更にその危険は減るだろう」と付け加えた。

http://www.dailymail.co.uk/news/article-2149154/Catastrophic-nuclear-reactor-meltdowns-like-Chernobyl-Fukushima-happen-20-years-scientists-warn.html?ito=feeds-newsxml
【5月24日 Jamie McGinnes – Daily Mail】

世界の原発

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