内部被ばくの恐ろしさ チェルノブイリ原発事故により、スウェーデンで がんが増えた 福島は がん激増?
福島県浪江町大字井手字山田前の降下量は土壌汚染値(1メートル高さで72.3マイクロシーベルト/時)から換算
仙台市の降下量は文科省の「都道府県別環境放射能水準調査結果(平成23年8月2日)中の8月1日地上1メートルでの空間線量から換算
換算方法は下記参照
図をクリックすると大きな画像が見られます。以下、同様です。
福島第一原発の爆発事故で放射能がまき散らされたのは、東日本だけではありません。
セシウム137は、北は北海道から、南は沖縄まで、日本全土を汚染しました。
私もあなたも、すでにヒバクシャなのです。
上のグラフの縦軸は対数目盛です。1目盛増えるごとに10倍になります。
最もひどい土壌汚染が測定されている福島県浪江町大字井手字山田前に降ったセシウム137は、土壌汚染値(1メートル高さで72.3マイクロシーベルト/時)から換算(下記参照)すると、約1,000万ベクレル/平方メートルに達しています。
1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故の後、4月28日から29日にかけての大雨とともにスウェーデン北部に放射性物質が降り注ぎました。
住民の被ばく量は、居住地域、野外活動、食習慣によって違うけれども、最初の1年間で1-2ミリシーベルト、最大で約4ミリシーベルトと見積もられています。
トンデル氏らは、スウェーデン放射線防護局が作成したセシウム137汚染地図を元に、7州450地区の汚染度を6つのレベルに分け、各地区住民のがん発生数を調べました(今中哲二氏の翻訳紹介があります)。
上のグラフの縦軸は、セシウム137の地表汚染が3,000ベクレル/平方メートル以下の地区に比べて、1988年から1996年の発がん率が何倍になったかを示しています。
横軸に、例えば3-29とあるのは、セシウム137が3,000~29,000ベクレル/平方メートル以下の地区です。
地表のセシウム137が高い地区の住民ほど、がんの発生率が増えていることが分かります。
トンデル氏はこれらの結果から、セシウム137が10万ベクレル/平方メートルの場合、発がん率が0.11増えるとしています。
セシウム汚染がない場合に比べて、1988年から1996年の8年間で、発がん率が11%も増えるということです。
8万-12万ベクレル/平方メートルのグループでも1986-1987年の2年間で外部被曝は7-10ミリシーベルトと推定されているので、内部被ばくが大きく影響している可能性があります。
上の地図は文科省が調査したセシウム137汚染地図にトンデル氏の論文による「10万ベクレル/平方メートルで発がんが11%増加」を適用したものです。
発がん増加率が11%を超える地域が、福島県中央部にまで広がっています。
文科省の調査によると、
土壌のセシウム134と137濃度(ベクレル/m2)=空間線量率(マイクロシーベルト/時間)×276,008
です。
今回の福島原発事故後に検出されたセシウム134と137はほぼ同量なので、
セシウム137(ベクレル/m2)=空間線量率(マイクロシーベルト/時間)×138,004
となります。
ここから逆算すると、10万ベクレル/平方メートル=0.725マイクロシーベルト/時です。
1マイクロシーベルト/時だと、セシウム汚染がない場合に比べ、発がんが11%÷0.725=15.2%増える計算になります。
さる12月28日、NHK総合テレビの「追跡!真相ファイル」で「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」が放映されました。
その報道によると、チェルノブイリ事故直後、政府はよく食べられるトナカイの肉の基準を300ベクレル/キログラムにしたが、がんが増加。
最近では1年当たり、がんが34%も増えているそうです。
なくそう! 原発。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント