福島市内のガン死マップ -福島県小中学校等の放射能汚染をめぐって その3-
福島第一原発の北西に約62キロ離れた福島市内も、放射能に汚染されている。
下の図は、福島市内の小中学校、幼稚園、保育園など213地点の放射線量を測定した福島県の資料をもとに、原子力安全委員会、文部科学省、原子力安全・保安院が共同でまとめた「放射能等分布マップ」に準じて、各地点に1年間(屋外に8時間、木造家屋内に16時間)いた場合の被ばく線量分布を示している。
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厚労省の調べによると、原発で働いた労働者の中には、累積被ばく線量が5.2ミリシーベルトでガンになり、労災認定された例がある(朝日新聞 2011年4月28日朝刊 5面)。
福島市内の1年間の被ばく線量は、2.2ミリシーベルトから29.2ミリシーベルトに及んでいる。
子どもは大人より、ずっと放射能の影響を受けやすい。大人の2.2ミリシーベルトでも、10歳の児童には5.9ミリシーベルトに相当する。
小学生がこれだけの外部被ばくを受けたら、一体、何人がガンで死ぬことになるのだろうか。
ゴフマン氏の研究によると、10歳の児童1万人が20ミリシーベルトずつ被ばくすると、210人がガン死する。
これに基づいて1万人の10歳児が1年間各地点で被ばくした場合、将来何人がガン死するかを地図に示す。
ガン死は22.7人~306.7人、平均143.6人に及んでいる。
地図をもう少し拡大してみよう。
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ガン死率の低い地点は山間部に多く、高い地点は福島市の中心市街地に集中している。
福島県内各地で校庭などの放射能汚染が大問題になり、校庭の土を除去するなどの対応が始まっている。
しかし、子どもたちが暮らしているのは学校だけではない。
自宅の周囲も同じように汚染されている可能性がある。
舗装されている道路は、土の校庭より多少放射線量が低いとしても、子どもにとっては大問題だ。
文科省、原子力安全委員会は、20ミリシーベルト容認を直ちに撤回すべきである。
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コメント
福島を非難地域にするわけにはいかないのです。
国は財政火の車です。
これ以上非難地域を拡大するわけにはいきません。
国の為福島市民は被爆の実験になってください。
お願いします。
投稿: 渡辺尚 | 2011年5月28日 (土) 22時46分
だまされやすい国民性のせいかここの所人口が一番多い福島市内の放射線量がインターネットでわからなくなってますね。
アスファルトやコンクリートの上で計っても正確な数値はでないはずなのに情報を完全に隠すつもりのようです。
どこかの小学校では30マイクロシーベルト/h、年換算で約300ミリシーベルトというとんでもない数値になってます。
子供に労災は適用されないので平気なんでしょうね。マスコミもぐるみたいなので心配です。
対策にひまわりを植えるとかいってますが、語るに落ちるもいいところです(安全ならどうしてそんなことをする)。
煮ても焼いてもなくならない放射性物質です、
気にしないのが一番でしょうがふっと思い出して
血圧が上がります。どうかくじけずに分かり易い情報を発信し続けてください。
投稿: 丸花 清子 | 2011年5月 6日 (金) 10時08分
原子力安全委員会は20mSvを否定、文科省の決定に根拠なし。
「20mSvを基準とすることは、安全委員会は認めていない」
「基準は子供と大人を違うものとみて、成人と同じとしていない」
「内部被曝を重視するように、文科省にも伝えている」
「4人の安全委員は、子供が20mSv浴びることを誰も許容していない」
http://www.youtube.com/watch?v=sGu9M9WAAHw
投稿: 越後屋 | 2011年5月 3日 (火) 16時44分