温暖化シンドロームは悪化、それでも人間社会の持続可能性があるのか。
温暖化は人類が引き起こした病気である。中年になるとメタボになる様に、人類も産業革命以来油まみれになり、CO2は鰻上りに増え、温暖化ガス・メタボ状態である。それでも我々の文明は持続可能なのだろうか?
これはもう病気である。メタボ状態が悪化する事が解っていて「止めれない!トマラナイ!カッパエビセン」狂いだ。
センベイなら可愛いのだが、石炭、石油、メタンなどを消化し続け、温暖化ガス・メタボ状態を持続しようとしているのだ。
中年で言えば、酒、タバコ、揚げ物など、飲み食いしすぎ、生活習慣病でメタボを持続しているようなもの。
人類は温暖化メタボからダイエットして、持続可能性のある世界をめざせるのだろうか。
以下の図は温暖化ガス.メタボの証拠である。
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![]() 全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より
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温暖化の持続可能性は折り紙付きである。
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格差と温暖化と生物多様性
上図の国別を見ると酷い格差がある。ところが個人格差ははるかに酷いのである。温暖化を促進する企業のリーダーを単純に資産で比べるのは良くないが、大量のCO2を排出する事によって得た報酬なのだ。
例えば、世界一のビルゲイツなど、資産590億ドル(約5兆9000億円)で、我々庶民の10-100万倍だ。いくら考えてもおかしい。能力と働きに100万倍も格差があるのか。確かにあるのは欲が100万倍あるのかも?
能力にたいして分配が対数的に上がってしまうことに問題があると思う。
このシステムを修正して頭打ちにすれば良いのだが、先ごろの市場原理主義によって、益々格差が広がり、社会主義の中国まで解放改革と称して、資本主義的格差を生じはじめている。
結局、資本主義を考えたのは弱肉強食の頂点にある人間ですから、強者生存がとことん進んでしまうのか。
今、生物多様性が問題になってきている。人間の生産活動によって森林は切り開かれ、工場や農地に変えられ、森林が消えればそこに住み着いていた動植物、微生物なども消えてしまう。
生産活動を活発にすればするほど、CO2は増え、温暖化は進み、生き物達は北方移動するか、移動出来ないものは絶滅せざるを得ないのである。
人間も生き物であるから、一部の人たちは北方への移動を考え、北の地の不動産を買い漁っているとの事である。
人間も生物多様性の一種類にすぎないのですが、何を勘違いしたのか、特別なものと思いがち。
幾分脳みその目方が多いのが、他の生物との格差をつけてしまったようだ。
そのお陰で今、人類は他の生物種の生命与奪権を握ってしまった。生物多様性の持続可能性は人間のお墨付きが必要なのである。人間社会でも頂点の人間は生命与奪権を握ってしまうのと同じ。人類は他の生物にも人類自身にも逃れられない関係を作ってしまったのだ。
人類は無敵(とりあえずは)で、これからも増殖を続けるが、資源は有限。やがて枯渇する。
自然の生物も資源(食物)なので、食べ尽くしてしまうと困るのだ。
それには生物多様性を守って、食物連鎖を断ち切れない様にすることが重要。
海全体を管理し、養殖化するか。そういう意味では地球上にある全てのものに対して人間が利権を持っている。いや!太陽が最大の資源であり利権だ。何処かの宇宙人に持ってかれたら大変です。(笑)
とにかく地球を食べ尽すまで頑張るしかないのが人間様。
温暖化、環境破壊、生物多様性の激減、資源の枯渇などは、半世紀も前から警告されていた(レイチェル・カーソン;1960年代に環境問題を告発し た生物学者 。『沈黙の春』 1970年代『成長の限界―ローマクラブ「人類の危機」レポート』)にもかかわらず、尻に火がついてから、今頃騒ぎ出したのである。
温暖化、環境破壊、生物多様性の激減は今までの人間の活動をレベルアップし、それを持続し続けたためのツケであり、テクノロジーと社会システム(政治、経済、社会)のリーダーと、それを容認した民に責任がある。
テクノロジーが起こしてしまった事は、テクノロジーで超克する事と社会システムを変える事でしかない。
私は怠け者で能天気だったから、文明が進めば全てが高度に自動化され、人間は働かなくても食べて好きな事をやって生きていられる世界になると思っていた。
ところが温暖化が問題になるまでエネルギーを使い、テクノロジーは進んだのだが、働いても働いても食えないワーキングプアの問題等出てきた。テクノロジーも社会システムも未熟なのかもしれない。
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