人類と温暖化と生物多様性(資源多様性)
先日、温暖化対策の講演で演者が開口一番「地球環境に優しいは嘘ぱっちである」と話し始めた。講演とは眠くなるのが当たり前なのだが、私の眠気は
吹っ飛んだ。「学者の多数は地球環境に優しいなど思っていない。本音は『人間様に優しい』である。いまの地球環境を保存しようとするなら、環境破壊者であ
る人間がいなくなれば保存されるのだから」。
生物多様性もしかりである。産業革命以降の自然環境破壊によって、生物多様性が驚異的に
失われつつある。生物学者・マイヤースによると生物種の絶滅スピードは、17世紀~20世紀初頭までには大よそ4年間に1種、20世紀中ごろまでには絶滅スピード加速
し1年に1種、20世紀後半からはなんと9時間に1種、20世紀終わりには13分に1
種、産業革命が始まった頃の4万倍と言う恐るべきスピードで種が絶滅している。
生物多様性を守るにも人間様は不必要である。人間の自己否定で温暖化は止るという自己矛盾。ところが生物多様性を悩むのは人間だけである。人間あっての生物多様性なのだから。人間のいない地球環境と生物多様性を考えてもしょうがないのであるし無意味なのだ。
生物多様性の講演を聴講しても人間に対する自然のサービスとして豊かな食生活を保障するものとしてある。それを人間は「自然の恵みに感謝」と嘯く。どんなに感謝しようと、懺悔しようと、弱肉強食のカルマから逃れられないのが、生き物である人間の宿命である。
人類が誕生して20万年。最初に絶滅させたのはマンモスらしい。氷河期が終わり温暖化がはじまった。それと同時に人類が狩りをして全部食べてし まったのだ。証拠はアリゾナ、ドイツ、ウクライナ、フランス、ポーランドなど旧石器時代に描かれたマンモスの壁画や石板、マンモスの骨で作られた住居など が発掘された。ある学者の計算によると、1000年足らずで食い尽くしてしまったようだ。
今、人類は温暖化を加速させながら、石油など資源を食い尽くそうとしている。使い始めてから300年足らずで食いつぶそうとしている。ウランなど は100年も掛からず枯渇してしまう。あとに残るはCO2による温暖化と危険な核のゴミの山である。どうやら資源多様性を考えなければならないようだ。
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