温暖化は予想以上に急速に進行している!
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この絵、あなたはどう読み解きますか?
砂時計の上半分にある地球が、どんどん砂漠化して下に落ちています。地球全体が砂漠化するまで、残された時間は、あと、どんだけ?!
これはUNEP(国連環境計画)が9月24日に発表した報告書「CLIMATE CHANGE SCIENCE COMPENDIUM(気候変動の知見) 2009 」の表紙です。
UNEPは、WMO(世界気象機関)と共同で、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)を設立し、温暖化問題に取り組んできた、国連総会の補助機関。IPCCの第4次報告書(2007)が出されて以降の3年間の研究結果をまとめたのが、今回の報告書なのです。
以下に、この報告書の記者発表資料の一部を要約して紹介します。
気候変動のペースと規模は、IPCCの第4次報告の最も驚くような予想をも上回っているようだ。もっと長期間の間に起こると考えられてきたできごとが、すでに起こっていたり、あるいは以前考えられていたよりも早期に起ころうとしている。 海水に溶けるCO2が増えて海が酸性化し、甲殻類やサンゴ礁への影響に関心が高まっている。あられ石と呼ばれる殻形成物質をむしばむ水が、これまでのモデルの予想より数10年も早く、すでにカリフォルニア海岸にわき上がっている。 氷山、氷床や極域の減少は予想以上に急速に起こっていて、例えばグリーンランドの氷床は1998年の記録より約60%も早く溶けているようだ。 2100年までには海面が2メートルも上昇し、次の数世紀には5~10倍になると警告する科学者もいる。 インド亜大陸のモンスーン、サハラと西アフリカのモンスーン、さらにアマゾンの雨林のような気候システムの決定的な変化が、あと数年あるいは数10年のうちに限界点に達してしまうかも知れない。 すでに排出された温暖化ガスの影響で、例えば熱帯と温帯の山の氷河が減少し、20~25%の人の飲み水、潅がい、水力発電に影響を及ぼすとか、水循環が変化して種が減少し、赤道の南北に乾燥地帯が広がるなど、非可逆的な悪影響を受けざるを得ないのではないかと心配されている。 各国政府はコペンハーゲンで2013年以降の温暖化防止条約に調印しなければならない。 |
「25%削減は無理だ」などと、甘えていられる状況ではない。
今後、この報告書の内容を随時紹介していきたいと思います。
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