建物の断熱性強化でCO2削減:建物をエコに①
「脱温暖化2050プロジェクト」の結果を参考に、検討していきたい。
まずは、身近な「建物をエコに」から考えよう。
下のグラフは日本の2006年のCO2排出量を部門別に見たものである。
民生部門の家庭と業務を合わせて31%を占めている。
家庭部門でどういう用途でCO2が排出されているかというと、下のグラフになる。
冷暖房で22%を占めている。
業務部門(商業、サービス業など)でも冷暖房は大きな比重を占めているだろう。
ウォームビズやクールビズで冷暖房の温度設定を変えるのもいいが、建物の断熱性強化は根本的な対策になる。
1980年に住宅の省エネ基準が定められ、以後、冷暖房エネルギー消費量を2割ずつ削減できるように、省エネ基準が段階的に改定されてきた。
1999年基準では、従来の約半分の冷暖房エネルギー消費量で済むようになっている。
こうした省エネ基準を達成できるように、例えば住宅外壁に入れる断熱材を厚くすることになっている。
省エネ基準 | 厚さ |
1980年基準 | 30ミリ |
1992年基準 | 55ミリ |
1999年基準 | 100ミリ |
日本の住宅の平均寿命は35年程度なので、高断熱住宅に誘導していけば、冷暖房エネルギー消費量を大幅に削減できると見込まれている。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント