北極の氷が観測史上最高に少なくなった!
12月16日、WMO(世界気象機関)は以下のように発表した。
「北極の氷は人工衛星による観測が始まった1979年以来2番目に少なくなった。
9月の海氷の平均面積は最小だった2007年が430万Km2だったのに対し、2008年は467万Km2だった。
2008年は氷が薄くなっているので、氷の体積は最小になった。
2008年の注目すべき出来事は、エルズミア島の膨大な棚氷のほぼ4分の1が消失したことである。
1世紀前には9,000Km2を覆っていた厚さ70メートルの氷が、現在では1,000Km2に削られた。」
2007年の大融解に続いて、2008年も大変な事態になっているようだ。
上のグラフに見られるように、北極の氷は2007年に急減した。9月17日の「ナショナルジオグラフィックニュース」によると、「2007年の夏は大気循環のパターンが異常で、シベリア東部の北に暖かい南風が吹き込み、それが融解を促した」という。
2008年は、そうした異常な条件がないのに、融解がさらに進んでいるわけだ。
WMOの報告で触れられていたように、エルズミア島の棚氷の融解はすさまじい。
下の2007年の写真ではほとんどが氷で覆われているのに対し、2008年の写真では、特に左の方に、広い面積にわたって氷が融け、海が見えている。
世界同時不況に突入した今こそ、温暖化に待ったをかけ、CO2排出量を減少に向かわせる手立てを講じなければならない。
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