再生可能エネルギーで人類再生を
地球という石油製造装置は、2億年以上の膨大な歳月をかけ、生物の死骸から年間3000トンの石油を作りだした。それを人類は年平均30億トン燃やし、200年で使い果たそうとしている。人類は製造スピードの100万倍の速さで消費している事になる。
そして石油が枯渇し始め、CO2が問題になると、これはチャンスとばかり原発が浮上してきた。
先日、温暖化とエネルギーの専門家と称する大学の先生の話を聴講。
「原発はCO2を出さないクリーンなエネルギーだから原発を増やすべきだ」と始まった。
そして核廃棄物の問題について「核廃棄物にトイレが無いと言われるが、CO2だってトイレが無いじゃないか」
はて! この先生は核廃棄物とCO2を同レベルで見ているようだ。
専門家としてはとんでもなく無知で無神経だ。
CO2は空気中に有っても有害ではない。量の問題である。
かたや核廃棄物は空気中に少しでもばら撒かれたら、たちまち放射線障害を起こしてしまう。
保管するにも何重にもシールドしなければならない。
核廃棄物は放射性物質で恐ろしく汚いものであるからトイレが無いと言われる所以である。
だから誰もCO2にトイレが無いとは言わない。
それにしても安全でクリーンな、しかも無尽蔵な自然エネルギーを、なぜ使わないのだろう。
経済産業省の資源エネルギー庁は原発立国と称して再生可能エネルギーには消極的である。
世界的に見て日本は再生エネルギー後進国になってしまった。
日本は技術的には世界一のはずが、再生可能エネルギーに関しては後進国。
テキサスの石油メジャーの連中は石油枯渇の恐怖と温暖化対策を考え、方向転換をし、投資総額は20億ドル、4,000メガワット以上、130万世帯の電力をまかなうことができるウィンドタービンを建設中。
ソーラーパネルは2007年における世界の太陽電池生産量が51%増加して、3,733メガワットに達した。世界で設置された太陽電池モジュール発電量は
2,935メガワット以上で、1996年から累計すると9,740メガワット以上に達するという。欧州300万以上の家庭における年間電力需要が賄える。
この1年で、欧州はドイツに率いられ、太陽電池生産量で日本を追い越し世界をリードした。欧州の2007年発電容量は1,063メガワットと推定される。
太陽光発電装置設置数においては、ドイツが全体のほぼ半分を占め、群を抜いて世界第1位。設置数第2位はスペインとなっている。
米国は太陽電池生産量がかなり増加したにもかかわらず、その生産量と設置数において、世界で米国が占める割合は減少を続けた1年となった。
日本も少しは頑張っているようだ。
北陸電力は、大規模な太陽光発電所(メガソーラー発電所)の建設に向けた検討を始めた。温室効果ガスである二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギー導入促進策の一環。太陽光発電所の場所や規模、発電開始時期に加え、他の再生可能エネルギーも含めた具体的な行動計画を10月末までに策定する。
関西電力とシャープ(大阪市)が2011年に堺市で出力2.8万キロワットのメガソーラー発電所を稼働させる。出力は志賀原発2号機の2%だが、世界最大級の太陽光発電所となる。
byエコエンジェル
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