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温暖化と牛乳不足

父の日に“牛乳(ちち)”を贈ろう 。
洒落ではありません。
佐賀県の酪農業界団体の婦人部が15日の父の日には「牛乳(ちち)」を贈ろう。
「父の日に牛乳(ちち)を贈ろう!」キャンペーンで3人の娘を持つ古川知事に
父の日のプレゼントしたのです。
全国に牛乳の消費拡大をアピールを展開しています。
ところが肝心の(ちち)牛乳が不足してきたのです。

 私の様なくたびれた(ちち)父は不足しても困らないのですが新鮮な(ちち)牛乳が不足なのです
「このままじゃー日本の牛乳が消えてしまう」と『安全安心な国産牛乳を生産する会』は嘆く。
原因は06~07年度は生乳の減産計画が裏目に出たのです。
少子化で消費量の減少傾向を見誤ったのです。
牛乳生産の減少幅が需要の減少幅を上回ったのです。

減産政策が08年度では逆に2.4%の増産をせまられてきました。
政府の言うようにそうは生産を簡単に増やす事は出来ないのです。
原油や飼料価格の高騰に悩む畜産・酪農業者は廃業が13%にも拡大して増産は進んでいません。
特にバイオ燃料に奪われ高騰したトウモロコシや配合飼料価格は16%上昇しました。
さらに穀物大輸出国のオーストラリアが温暖化による5年にわたる大干ばつに襲われました。
そして国内需要を賄えず、輸入大国に転落すれば、世界の穀物・食料需給は大きくバランスを崩します。
結果牛乳の元である牛の飼料は世界的高騰を招いています。

 油不足は企業や車だけではありません。
人間様の潤滑油である乳製品(牛乳、バターなど)まで値上げや枯渇騒ぎがおきているのです。
森永乳業ら大手乳業メーカーは牛乳の需要が伸びる夏を前に「内地にまわらなくなるのではないか」と危惧しています。

中央酪農会議の担当者は

    「牛乳は新鮮さが命なので、輸入の生乳は使用できない。国内で生乳を生産できなくなると、牛乳が飲めなくなる。こうした現状を消費者に伝えていき、自身の問題として考えてもらいたい」

と訴えています。

政策の間違いを国民に押し付けられても困るのですが。

慌てた 政府は12日、飼料価格の高騰に悩む畜産・酪農業を支援するため、総額738億円の緊急追加対策をまとめた。加工用牛乳(バターや脱脂粉乳の原 料)の生産者に支給する補給金の単価を1キロあたり30銭引き上げ、11円85銭とするほか、肉牛農家や養豚、養鶏業者に対する各種対策を拡充・新設す る。

 政府は今年度の畜産・酪農対策費を前年度比5割増の1871億円としたばかりだが、飼料高騰に歯止めがかからないため、異例の追加策を講じる。

もう手遅れかもしれません。

ちち(牛乳)乞いし、ちち(牛乳)は何処。

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