温暖化の未来
人類を脅かすもの、言うまでもなく、それは人類自身である。最近地球に優しいという言葉が氾濫している。言葉通りにとると意味不明である。地球にとって二酸化炭素が増え気温が50度100度になろうが化石燃料が枯渇して電気や車や工場が止まり人間の生産活動が停滞しても地球は痛くも痒くもない。
人類が核戦争で一生懸命殺し合って滅亡しようと人口爆発で食糧危機で饑餓状態になって飢え死にしても地球自身には何の痛手もない。地球をよしよしと優しく撫でても何のご利益も ないのだ。
反対に地球システムが生物の大量絶滅を五回も引き起こしているのだから。ところが人類という生物自身がこの地球システムを狂わせる悪さを始めたのである。そして地球システムが狂い出すと生物の生存が危うくなる。つまり生物の生存必要 な地球システムを大事にしなければならない、結論として生物の生存できる環境を維持するには地球に優しいというと言う言葉になるのである。
十九世紀まで人類は人力エネルギーで農耕と牧畜と狩猟で食糧を得て自らの刀や小火器を奮って殺し合いつつ共存してきた。その後人類は食物を食うだけでなく莫大なエネルギーを食い(消費)はじめた。産業革命である。破竹の快進撃で自動車、 飛行機、船、その他多数の工業製品を生みだし中でも一番発達したのが如何に能率良く人類自身抹殺する大量殺人兵器だ。あらゆる生き物の中でこれほど天才的に同胞を殺すことに血道を上げた生物はいない。たしかに人類は地球上で最強だ。最強だからこそ自らが敵であり殺し合わなければならない宿命なのかも知れない。遺伝子に組み込まれた物欲から生まれた強者生存遺伝子は生物進化のなれの果てにできたのだろうか。
人類の先祖らしきものが地球上に現れてわずか700万年しか経っていないのに、もう自ら滅亡すると弱音を吐かねばならないのは情けない限りである。地上で最強の生き物が本当に滅亡するのだろうか?解っているのならフィードバックを掛けなければなら ない。まず温暖化の原因は人類の化石燃料 (エネルギー)依存症にあるのだ、麻薬中 毒患者がハイになるように人類文明も化石燃料 をどんどん消費してハイになっていき ブレーキが効かなくなり暴走を始めた、そして人類の生存環境を汚染しボロボロにして きたのである。暴走にフィードバックを掛けるのは大変である、科学者がいくら警告を出しても企業や 国家が血相を変えて取り組まなければならない のだが京都議定書は二酸化炭素の超排出国で超大国のアメリカに拒否されてしまった。アメリカ拒否の表向きの言い訳は 温暖化シュミレーションに入力するパラメーターよって深刻度にピンキリが出て信頼度 が薄いと言う理由である。現実には化石燃料仕掛けで動くアメリカにとって石油メジャ ーの勢力は絶大なもので大統領も逆らえないと言われている。石油業界の話ではアメリカは生き延びるために油隠しをやり輸入国に成り済ましているのだそうだ。
地球の賞味期限と消費期限は後どれぐらいなのだろうか。それは地球の生物扶養能力(資源問題)と汚染浄化能力できまる。果たして人類は地球資源を使い捨てにして地 球という閉じた系のなかで朽ち果ててしまうか、エネルギー消費生活をセーブして食べ る事(農耕,牧畜など)に専念するか。現状をテクノロジーで乗り越え人類の底無しの 欲望を地球外までのばし欲望を無限に吸収してくれる宇宙へ発展させるかも知れない。人類はチンマリと地球で絶滅し、絶滅の後の大進化(地球では過去に5回あった)でま ったく別な生態系が生まれて人類に取って代わる可能性もある。私は人類の無限の可能性を信じたいがゆえに人類の弱肉強食離れ(格差社会離れ) 弱者生存の世界を選ばなければならない。
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