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ロンドン市は60%削減を目指す

 1月29日のNHK総合テレビ・クローズアップ現代で「ヨーロッパからの“新しい風“ ② ”低炭素都市への挑戦“」が放映された。イギリス政府は二酸化炭素の排出量を2050年までに1990年に比べ60%削減することを目指しているが、首都・ロンドン市は25年早く、2025年までに60%削減することを目指しているという。

 そのための大きな柱の一つが渋滞税だそうだ。

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写真はLondon Calling - Monologue de Zuppina から引用させていただきました。 

 

この○にCのマークが渋滞税マーク(Congestion Mark)。平日の日中にこのマークのある地域に車で乗り入れると8ポンド(約1800円)の渋滞税を払わなければならない。車の出入りは300台以上のカメラで監視されており、渋滞税を払わないと約22,000円の罰金を科せられる。  
 年間270億円あまりの渋滞税は公共交通機関の利用促進に当てられている。地下鉄では、渋滞税の導入と同時に料金の割引サービスを開始した。路線バスは料金値下げし、朝晩を中心に本数を増やした。

 渋滞税導入後、地下鉄の利用は7%、バスの利用は32%増えた。交通量は20%減り、二酸化炭素は16%削減されたという。

 自動車を減らし、電車やバスを利用すれば、エネルギー効率が改善され、二酸化炭素は減少する。しかし、例えば東京で渋滞税を導入しようとしたら、おそらく大ブーイングを浴びるだろう。

 ロンドン市のもう一つの柱が 分散型エネルギー の導入である。

 

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   図はダイダン株式会社のホームページから引用させていただきました。

 ロンドン市は現在、遠く離れた発電所から電気の供給を受けている。このため、
発電の際に出る熱を利用できず、送電ロスもあって、およそ6割のエネルギーが無駄になると言われている。こうした大規模集中発電をやめ、分散型のエネルギーに替えて排熱を有効利用するコージェネにすれば、二酸化炭素を大幅に削減できる。
 

 計画では、ロンドン市内に風力、太陽光、ごみを使ったバイオマス発電所などを建設し、互いに電気を融通しあい、全体の4分の1をまかなうことで二酸化炭素を20%減らす
という。これは日本でもどんどんやるべきだ。  

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