おいおい福田君、まぁがんばってね
1月18日の朝日新聞夕刊1面に「低炭素社会 実現訴え 首相施政方針」の見出しが踊っていた。「ホウ、福田君も低炭素社会なんて言い出したか」と施政方針演説をチェックしてみた。
「地球環境問題は21世紀の人類にとって最も深刻な課題」として「低炭素社会への転換」をうたっているのはいいのだが、「世界の先例となる『低炭素社会』への転換を進め、国際社会を先導してまいります」とまで言われると、「オイ、オイ、大丈夫かい?」と言いたくなる。
なにしろ、日本は温室効果ガス6%削減の公約さえ達成しておらず、逆に6%以上も増加している。それなのに福田首相は「低炭素社会とはどのようなものか、どうすれば実現できるのかなどを分かりやすくお示しできるよう、有識者による環境問題に関する懇談会を開催する」という。具体論はこれから考えてもらう、というわけだ。当面打ち出した対策は、相変わらず「産業界の更なる(省エネ)努力」と「民生部門の省エネ対策」だけ。
これでは、6%削減も無理だろう。「国際社会を先導してまいります」なんて、よくも言えたものだ。ドイツをはじめEU諸国は「温暖化対策で経済成長」と発想の転換を図り、自然エネルギー推進、炭素税導入などさまざまな対策をすでに実現している。
「低炭素社会への転換」を言う以上は、まずは、暫定税率で徴収した税金で道路を作ったりしないで、暫定税率を廃止・炭素税を導入し、自然エネルギー推進などに当てるべきだろう。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
炭素から水素エネルギーニュース
プラズマによりゴミから水素を取り出す
カナダのある企業のごみ処理施設には、ごみを処理する時にクリーンエネルギーとして期待される水素を取り出せる設備がある。その技術の秘密はプラズマ。プラズマが水素を取り出す原理を検証するほか、研究員の水嶋ヒロらがプラズマの威力を目の当たりにする
[新]近未来×予測テレビジキル&ハイドより
「大気圧プラズマによる廃棄物処理システム」(環境分野)
東京工業大学大学院総合理工学研究科 化学環境学専攻 渡邉隆行准教授
大気圧で摂氏10000度の「水蒸気プラズマ」を発生する装置を開発し、従来のプロセスでは処理できない難分解物質(フロン類など)を経済的に分解できる装置を開発している。小型モバイル型廃棄物処理システムとして利用できる。水プラズマの小型モバイル型装置や車載型装置は開発済み。
問い合わせ先:
・東京工業大学大学院総合理工学研究科 化学環境学専攻
・TEL:045-924-5414/FAX:045-924-5414
・URL http://www.chemenv.titech.ac.jp/watanabe/
投稿: エコエンジェル | 2008年1月28日 (月) 00時41分